エアコンが動かない、ランプ点滅などで困っていませんか?
・エアコンが故障したか確認したい
・即日、緊急で修理したい
・修理代がいくらになるか目安を知りたい
・エアコン故障について相談する人もない
・知らない業者に修理を依頼するのは不安
という方に読んでもらうと良い記事になっています。
10年以上、エアコン修理業界にいる私の知識を全て書いているので安心して読んでください。
エラー特定、自分で出来る修理方法、業者を選ぶポイントなどを詳しく解説しています。
訪問修理でのトラブルが多発していると聞きますので、この記事を読んだ方には、少しでも安く早く修理が完了するようにと思っています。
リセット!ランプ点滅・動かない時の対処法
エアコンが動かなくて困っているあなた!まずは、エアコン本体のリセット作業をやりましょう。
軽度なトラブルの場合は、このリセットだけで改善します。
エアコン本体のコンセントを抜き差しする
エアコン本体の横にあるコンセントを抜き差ししてリセットしてください。
横にコンセントがない場合は下にあります。下にもない場合は、エアコンカバーの内部に隠されているか室外機側にあります。
まずは、コンセントを探して抜き差ししてみてください。
携帯やタブレット・PCなども調子が悪い時にリセットしたことがあると思います。
エアコンも同様に機械なのでリセットすることで改善することがあります。
特に上位スペックのエアコンを使用している人は一度、試してみてください。
リモコンの電池を抜き差しする
リモコンから信号が送られていない場合もあります。
リモコンの電池を抜き差しして動くか試してみてください。
エアコン本体故障の主な原因と症状
エアコン本体は機械なので多くの部品が使われています。完璧な故障箇所は難しくでもある程度の特定は可能です。
代表的なエラーの原因と症状を紹介します。
エアコン本体のランプが点滅して動かない
メーカーによって異なることもありますが、ランプの色は大きく3つあります。
赤・・・運転ランプ
オレンジ・・・タイマーランプ
緑・・・お掃除ランプ
このランプが点滅して動かなくなっていませんか?
実は、この点滅はエラーコードです。
何色のランプが何回点滅するかがエラーコードを表現していて、だいたいので故障箇所を特定することが出来ます。
各メーカーも代表的なランプ点滅エラーを記載します。
ここからご紹介するエラーコード以外の場合は、メーカーサイトに記載がありますので調べてみてください。
ダイキン (Daikin)
運転ランプ2回点滅:室内熱交換器異常
運転ランプ3回点滅:室外熱交換器異常
タイマーランプ3回点滅:屋外ユニット電源異常
運転ランプが4秒毎に点滅:屋外ユニット高圧異常
フィルターランプ点滅:フィルターの清掃が必要
パナソニック (Panasonic)
運転ランプ3回点滅:コンプレッサー過熱
タイマーランプ2回点滅:室内温度センサー異常
運転・タイマーランプ5回点滅:室外ファン異常
フィルターランプ点滅:フィルターの目詰まり(フィルター清掃のサイン)
三菱電機 (Mitsubishi Electric)
運転ランプ2回点滅:室外ユニット冷媒異常
タイマーランプ3回点滅:室内ユニット温度センサー故障
運転・タイマーランプ4回点滅:室内外の通信異常
フィルターランプ点滅:フィルターの清掃が必要
日立 (Hitachi)
運転ランプ2回点滅:圧縮機異常
タイマーランプ1回点滅:温度センサー異常
運転・停止ランプ3回点滅:電源電圧異常
フィルターランプ点滅:フィルター清掃が必要
東芝 (Toshiba)
運転ランプ4回点滅:室外コンプレッサー異常
タイマーランプ1回点滅:室内ユニットの温度センサー異常
運転・タイマーランプ2回点滅:外部ユニットファン異常
フィルターランプ点滅:フィルター清掃サイン
シャープ (Sharp)
運転ランプ2回点滅:室外ユニット冷媒異常
タイマーランプ1回点滅:温度センサーの故障
運転・停止ランプ4回点滅:外部ファン異常
フィルターランプ点滅:フィルターの清掃が必要
富士通ゼネラル (Fujitsu General)
運転ランプ2回点滅:冷媒不足
運転ランプ4回点滅:圧縮機異常
タイマーランプ点滅:温度センサーの不具合
運転・タイマーランプ同時点滅:通信異常
コロナ (Corona)
運転ランプ1回点滅:冷媒不足
タイマーランプ2回点滅:コンプレッサー異常
運転・停止ランプ交互点滅:通信エラー
フィルターランプ点滅:フィルター清掃が必要
室内機本体にエラーコードが表示される
上位スペックのエアコンの場合は、エアコン本体に液晶がついていて、そこにエラーコードが表示されます。
また代表的なエラーコードをメーカー別にご紹介します。
ダイキン (Daikin)
U0:冷媒不足
U2:電圧低下/電圧異常
U4:室内外ユニット通信エラー
A6:室内ファンモーター異常
J3:熱交換器の温度センサー異常
L5:コンプレッサー保護装置作動(過熱等)
パナソニック (Panasonic)
H11:室内外ユニットの通信エラー
H16:コンプレッサー異常
H23:室外温度センサー異常
F90:インバーター異常
H27:冷媒循環異常
H28:室内温度センサー異常
三菱電機 (Mitsubishi Electric)
P8:過電流保護作動
E6:室外ユニットの通信エラー
U2:電源電圧異常
P9:冷媒不足
U4:室外ファンモーター異常
F0:コンプレッサー異常
日立 (Hitachi)
F91:冷媒不足
F93:コンプレッサー異常
C05:室内温度センサー異常
C07:室外温度センサー異常
C09:室外ファン異常
E01:通信エラー
東芝 (Toshiba)
E01:室内外ユニットの通信エラー
E03:室内ユニット温度センサー異常
E04:室外ユニット温度センサー異常
P02:冷媒異常
P06:コンプレッサー過負荷
P12:電圧異常
シャープ (Sharp)
E1:冷媒不足
E2:温度センサー異常
E3:室外ユニットの温度異常
E4:通信エラー
E5:ファン異常
P1:電源異常
富士通ゼネラル (Fujitsu General)
AS:冷媒不足
J3:室内ユニットの温度センサー異常
E1:通信異常
L9:コンプレッサー異常
C9:ファンモーター異常
L3:電圧異常
コロナ (Corona)
E0:通信エラー
F0:冷媒不足
F0:冷媒不足
P4:温度センサー異常
P5:ファンモーター異常
P6:圧縮機異常
H7:電圧異常
リモコン液晶にエラーコードが表示される
リモコンに表示されるエラーコードもあります。
室内機に表示されるエラーコードと同じになりますので上記記載のエラーコードを確認してください。
室内機の電源が入らない
室内機の電源が入らないとは、運転ランプも点灯せずに動かない状態です。
この場合は3点の故障確率が高いです。
- 室内機基盤故障
- 受光部故障
受光部とは、リモコンからの信号を受ける基盤です。
ここが故障すると指示を受け取れず常に停止状態のままです。逆に運転中に故障すると停止が出来なくなります。
万が一、停止が出来ない状態であれば、使えなくなってもいいので消したい場合は、コンセントを抜いてください。
使えなくなるのは困る人は、使い続けるしかありません。この場合、止める動かなくなるので2択で選択するしかありません。 - コンセント故障
この場合は、別の家電品をコンセントに刺して使えるか試してみてください。
動いたらエアコン本体の故障になります。
ただし、200Vエアコンの場合は、コンセント電源も200Vになっているので家電のコンセントは刺さないでください。故障します。
100Vか200Vかの確認は、コンセント本体にV数が書いてあるので確認してください。
判断できない場合は、絶対にコンセントを刺さないでください。
リモコンの液晶になにも表示されない
この場合はリモコン本体が故障している可能性が高いです。
稀に液晶のみが故障して操作できる場合があります。温度設定やモード変更が難しいですが使いながら交換をしましょう。
家電量販店やネットショップに汎用リモコンが売っているので購入してください。
機種別の設定がありますが説明書を見ると簡単に設定できます。
汎用リモコンの価格:3000円~5000円
10年以上経過したエアコン修理は不可
販売終了から10年以上経過したエアコンの部品交換修理は出来ないことを知っていますか?
製造メーカーでも部品交換修理は不可になります。
なぜ修理が出来なくなるのかを説明していきます。
製造物責任法と消費生活用製品安全法
消費者の生活を保護する為に様々な法律があります。
今回は家電に関する法律でメーカーに課せられている法律を2つご紹介します。
- 製造物責任法(PL法)
製造者側に販売した製品の品筆管理や製品の安全性を確保させる法律 - 消費生活用製品安全法
製品の安全確保、欠陥商品の流通防止などの目的で製造業者(メーカー)に義務付けられた法律
エアコンの部品保管期間は10年
様々な法律のおかけで様々な家電品は修理ができるようにメーカーには修理部品の保管が義務付けられています。
エアコン・・・9~10年
これは製造終了年から10年になります。同じモデルを何年も製造し続ける場合もありますので要注意です。
家庭用エアコンの場合は、毎年必ず新しい製品が販売されますので製造開始と製造終了の年は同じになります。
家庭にある家電品の部品保証期間
エアコン:9~10年
テレビ:8年
冷蔵庫:9年
洗濯機、乾燥機:6~9年
電子レンジ:8年
掃除機:6年
炊飯器:5~7年
オーブントースター:5年
電気ポット:5年
温水洗浄便座:6~10年
照明器具:6~10年
電気ストーブ:5~7年
食器洗い機:9年
※製造メーカーや製品によって若干期間がことなるのでメーカーサイトで正確に調べてください。
エアコン故障の場所・部品が特定できても交換する部品が無いので10年を過ぎたエアコンは修理出来ないとなります。
また、エアコン部品は、様々なモデルで共通で使える仕様になっていません。
そのモデルごとに専用に作られた部品になっているので最新モデルの部品が代用できなくなっています。
よくある故障箇所と修理の概算費用
故障した部品がどういう役割でその修理費用が概算を紹介します。
室内機基盤
役割:電源の管理、温度・湿度の調整、風量の制御、運転モードの切り替えなどエアコンの頭脳
故障の症状:基盤のどの箇所が故障するかにもよりますが、電源が入らなくなることが多いです。
修理費用の目安:25000円~35000円
室外機基盤
役割:室内機からの指示を受け止めて室外機を動かす
故障の症状:室外機が動かず、室内機は動いている状態
修理費用の目安:25000円~35000円
サーミスタ
役割:室内温度を測定し設定温度に合わせた運転をする
故障の症状:室内温度の測定が出来ず、冷えすぎる・暖まりすぎる・冷えない・暖まらない
修理費用の目安:15000円~25000円
四方弁
役割:主な役割は、冷房運転と暖房運転の切り替え
故障の症状:運転切り替えができず、夏でも暖房運転のまま動かない
修理費用の目安:15000円~25000円
コンプレッサー
役割:フロンガスを圧縮してガスを冷やしたり暖めたりする
故障の症状:冷えなくなる、暖まらなくなる
修理費用の目安:5万~7万
受光部
役割:リモコンからの指示を受け、基盤に伝える
故障の症状:リモコンからの指示が伝達されない
修理費用の目安:25000円~35000円
※室内機基盤と一体化されているので基盤一式として交換になります。
性能は正常だが部品交換が必要な時
運転性能的には正常でも部品交換・修理が必要な箇所があります。
目安の修理金額をご紹介します。
ルーバー
室内機から出る風の向きを調整する箇所です。
掃除中に破損される方が多く交換依頼があります。
交換費の目安:10000円~20000円
ギヤードモーター
ルーバーを上下左右に動かすモーターです。
ルーバーが動かなくなります。
交換費の目安:10000円~20000円
シロッコファン
室内機に入っている風を起こすファン
清掃中にファンに当たって破損させたり、掃除用品が巻き込まれて破損させるケースが多いです。
交換費の目安:25000円~35000円
修理費が高額なら絶対買い替えが良い
修理費が高い場合は交換を検討しましょう。
それぞれの状況にもよって考え方が異なりますが私の交換基準をお伝えします。
- 即日修理が出来ない場合
- 修理費が4万以上になる場合
- エアコンを購入して5年以上する場合
- エアコンの畳数が14畳以下の場合
この条件が全て揃った場合は、交換したほうが良いと思います。
買い替える際の機種は標準機能に!
高性能エアコンには、あると便利な機能が沢山搭載させています。
空気清浄、フィルター自動清掃、加湿、除湿、AIセンサー、Wi-Fi接続などがあります。
これらの機能がつくとコンピューターになり故障リスクが高くなります。
実際には、多機能エアコンを取り付けても冷房・暖房・除湿の標準機能しか使っていない人が多いです。
で、あればわざわざ故障リスクが高い高性能エアコンではなく、標準機能のみの安価モデルが良いと思っています。
実際にメーカー作業員さんと現場で合って意見を聞いたところ、同様に標準機能エアコンをおすすめしていました。
ダイキンの「うるさら」シリーズはオススメ
唯一、おすすめしたい機種は、ダイキンのうるさらシリーズです。
かなり高価なエアコンになります。
この機種の特徴は、調湿ができるエアコンになります。
外気を取り込むこともできるので換気も出来ます。
冬に加湿器を入れた状態で暖房運転してもエアコンの風が直接あたるところは乾燥します。
うるさらシリーズの風は、機械内で加湿調整されるので快適な風が出てきます。
ただし、本当に高価なエアコンになりますので購入できる人はご検討ください。
本体故障確定の場合はメーカー修理が良い
エアコン本体の故障が確定している場合は、各メーカーへ依頼することをオススメします。
その理由をご紹介します。
メーカー以外の修理業者が嫌がる理由
エアコン本体故障の修理を嫌がる、もしくは対応しない業者が多いのが事実です。
なぜ嫌がるのか2つの理由があります。
修理・部品交換ができない
修理・交換が出来ないというよりはやっていない人・会社が多いです。
なので多くの作業員は、やったこと・チャレンジしたことがないのでやれないとなってしまいます。
訪問回数が増える
やっていない・対応しない理由を深堀りすることになりますが、訪問回数が増えて儲けが少なくなる傾向が高いので対応しない会社が多いです。
最初の訪問で交換するには、交換部品を持っていかないといけません。
電話でもヒアリングで故障箇所を特定してもエラーコードでは、ざっくりとして原因しかわからりません。
故障箇所を予測して部品を持って行っても、検討違いだったら部材が無駄になるので業者側のリスクになります。
メーカー修理は部品を持ってくる
最大のメリットは、修理依頼時にエアコンの型番(型式)とエラーコードを確認して、初訪時に想定部品を持ってきてくれます。
想定が違っても業者と違って部品を買取しなくてもいいのでこのようなことが可能になっています。
このメリットで2つの恩恵を受けることが出来ます。
- 1回訪問で修理できる可能性があり修理完了までが最短になる
- 1回訪問なので費用が安く修理が出来る
この2つの理由を聞いてしまうとエアコン本体の故障はメーカー修理へ依頼する1択になります。
ただし、部品を使わない修理は、早さと価格を考えてもメーカーでも修理業者でも変わらないと思います。
まとめ
エアコン本体故障時の手順マニュアルとしてご確認ください。
- コンセントを抜き差ししてリセットする
- 改善しない場合は、エラーコートを確認する
- 機械故障の場合は、メーカー修理へ依頼する
- 対応が遅いなどでメーカー修理へ依頼出来ない場合は、機械故障を受けてくれる業者へ依頼する
ガス不足修理や交換を希望する場合は、修理業者へ依頼してください。
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