【パナソニックエアコン】水漏れ修理を徹底解説!自分で出来る修理方法を紹介!

パナソニックエアコン水漏れ
  • URLをコピーしました!

パナソニック製品のエアコンから水漏れして場合の修理方法をご紹介します。
私は、パナソニックが滋賀県の研修会場で開催している「ルームエアコン工事研修」を受講しました。
弊社の多くの社員が受講していますので安心してご相談ください。

お伝えしたい大切なこと
  • 応急処置の方法
  • 水漏れする原因
  • 自分で修理出来る軽度な水漏れ
  • 修理依頼する時に費用相場
  • メーカー修理と業者修理の違い

その他、パナソニック製品特有の問題も解説していますので最後まで読んでください。

目次

パナソニックエアコンについて

パナソニックエアコンが特殊だから水漏れしたのか?

エアコンの構造で特殊なことはありません。
水漏れの原因は、他社製品と同様な一般的な原因だと思ってください。

パナソニックエアコンはメーカーしか修理出来ないか?

エアコンの水漏れに関しては、メーカー修理でも業者修理でも大丈夫です。
全メーカーのエアコン構造はほぼ同じです。
水漏れ修理に関しては、早く訪問してくれる業者に依頼してください。
修理費用は比較的安価で業者による大差は無いと思います。(後から詳しく解説しています)

パナソニックエアコンの特徴

ナノイーX、ダブル温度熱交換器、エネチャージシステムがありますが、水漏れとは関係がありません。
省エネに優れたメーカーです。

パナソニックエアコン特有の問題

ナノイーXを発生させる部品がエアコン内部の搭載されています。
このナノイーXが動作することでエアコン内部の湿度が上がり通常より結露水が発生する場合があります。
しかし、微量の変化なので水漏れした場合は他の原因があるはずです。

水漏れしたまま使い続ける場合の注意事項

短時間であれば使って良い場合

エアコンから水漏れしていても水が本体から直接、床に落ちている場合は短時間使用しても大丈夫です。

ポタポタクーラー水漏れ

吹き出し口を含むエアコン本体から水が垂れている場合のみ使用して大丈夫です。
判断が難しい場合は使用を止めてください。

使い続ける場合の応急処置

ビニール、バケツ、雑巾などの自宅にある物で養生をしてください。

エアコン本体から直接水が垂れている場合は、エアコンが故障することはありません。
壁と床が濡れないように工夫して応急処置をしてください。

絶対に使ってはいけない場合

壁が濡れている場合は、すぐに使用を止めてください。

エアコン壁からの水漏れ

壁が濡れると、クロスが剥がれたり最悪の場合は壁や床を張り替えるリフォームになります。

室内のスリムダクトから水漏れしている場合も使用を止めてください。
水が内部を伝って漏れているので壁が濡れている可能性もあります。

使用を止める場合の応急処置

・リモコンでエアコンを停止してコンセントを抜く。
・濡れた箇所を拭く。
・濡れた箇所を乾かす。(壁はドライヤーで乾かしてください。)

エアコンコンセントを抜く

壁のクロスが濡れると剥がれる可能性があります。
素早く拭き取り、ドライヤーで乾かしましょう。

ドレンホース詰まり

ドレンホースのホコリが詰まる

エアコン内部に溜まったホコリがドレンホース内部に詰まって水漏れします。

エアコンは室内の空気を吸い込み、ファンによって吐き出されています。
空気と一緒に室内のホコリを吸い込んでエアコン内部に溜まります。
溜まったホコリを一気に流すとドレンホースで詰まる原因になります。

特に暖房運転時に溜まりやすく、ホコリ詰まりが原因の水漏れは6月に発生することが多くなります。

ドレンホースに詰まる原因

内経が14mmと細いのでホコリなどが詰まる

エアコンドレンホース内経

ドレンホースの内経は14mmで水だけ流すなら詰まりませんが、ホコリなどの物体を流すと詰まりやすくなります。

蛇腹形状でホコリ・カビなどが付着して細くなる

内側に溝があるエアコンドレンホース

蛇腹形状でホコリ・カビなどが付着・体積して直径が細くなります。
長年使用することで細くなり排水出来る水の量が少なくなることも水漏れの原因になります。

ドレンパン詰まり

ドレンパンとは?

ドレンパンとは?

エアコンの室内機で発生した水を受け止めて屋外に排水する皿のような部品です。
前方下部と後方中段にそれぞれ設置されています。

ドレンパンでドレンスライム発生する

ドレンパンに溜まった水で微生物が増殖してドレンスライムが発生します。

ドレンスライムとは?

カビや細菌が増殖してドロドロしたスライム状の物体です。
常に水分があり、湿度や栄養源の条件が揃いやすい場所に発生します。
エアコンだけでなく、キッチンなどの水まわりでも発生します。

ドレンパンに詰まる原因

エアコン内部で発生したドレンスライムがホコリと合体することで巨大化して水漏れを起こします。

巨大化したドレンスライムがドレンパンを堰き止める

増殖する環境であればドレンスライムはかなり巨大化します。
エアコン内部にホコリがあれば合体して大きくなります。

冷房の使用頻度が多ければ常に水が流れて増殖しにくい環境になりますが、使ったり使わなかったりする時期に発生しやすいです。

ドレンホースとの接続部で詰まる

ドレンパンとドレンホースの接続箇所

ドレンパンに溜まった水は、ドレンホースを通って屋外に排水されます。
ドレンホースとの接続部が、内経の14mmになるのでそこでドレンスライムが詰まって水漏れします。

ドレンホースが折れる・外れる

曲げる際に折れて水漏れが流れなくなる

ドレンホースを屋外に配管する際に数か所曲げます。
その際に折ったり潰してしまい水が流れにくくなります。

完全に折れなくても潰すことで排水量が少なくなったり、ホコリやドレンスライムが詰まりやすい状態になります。

ドレンホースが外れて水が室内にダダ漏れする

ドレンホース外れ

ドレンパンに接続されたドレンホースが外れて(抜けて)水が室内に直接漏れます。

このトラブルは、施工ミスです。
施工の際に長さをギリギリで施工して、強い張力がかかった状態で施工したのが原因です。

冷媒管が結露して水漏れする

銅製の冷媒管の中を低温の冷媒ガスが通ることで結露水が発生します。
通常は保温材が巻かれていて空気と触れないようにして結露発生を防止しています。

エアコン本体と接続する際に保温材を剥がして接続させますが、接続作業後の保温材の巻き方が不十分の場合に結露水が発生して水漏れします。

エアコン本体の勾配不良

固定ビスが緩んで勾配不良が起こる

エアコン本体と壁を固定しているビスが緩んで排水方向と逆方向に水が流れて水漏れが発生します。

エアコン逆勾配

逆方向だけではなく、ビスが緩むことで前方向へ傾き、前方から水漏れすることもあります。

固定ビスが外れて室内機が落下する

エアコンの室内機が落ちてくる

固定ビスが抜けてエアコンの室内機が落下するトラブルもあります。
年間20件程度のお問い合わせをいただくトラブルで意外と多くなっています。

自分で解決させる方法

サクションポンプで詰まりを除去

ドレンホースの詰まりとドレンパンの軽度詰まりは、サクションポンプで解決出来ます。

サクションポンプ
サクションポンプとは?

液体や期待を吸い上げる為のポンプです。
エアコン修理業者もサクションポンプを使って水漏れを解決させます。
ホームセンターやネットショップで2,000円程度で購入出来ます。

サクションポンプの使い方
エアコンサクションポンプ

サクションポンプをドレンホースの出口に差し込み、レバーを押し引きして使用します。
5回~10回程度レバーを押し引きして取り外すと詰まっていた汚れと水が一気に流れてきます。
この作業で水が出て来ない場合は、ドレンホースで詰まっていません。

掃除機で詰まりを除去する

ドレンホースの出口から掃除機で詰まったものを吸い込んで解決させることが出来ます。

エアコンのドレンホースつまりで使う掃除機

家庭で使っている掃除で作業出来ます。
しかし、詰まったものを除去したタイミングで大量の水が流れてきます。
その水を掃除機で吸わないように注意が必要です。

ドレンホースを自分で清掃する

ドレンホースの出口にゴミや虫が詰まっていることがあります。詰まっている場合は、割り箸などで除去してください。

ゴミが詰まる原因

ドレンホース出口

ドレンホースが地面と垂直に設置されていない場合によく発生する原因です。
ドレンホースが地面に横たわっている場合に最後の出口が事前に邪魔されて狭くなり詰まりやすくなります。

虫が詰まる原因

虫は多湿の環境を好みます。
ドレンホースの中は水が流れているので虫が好む環境です。
虫がドレンホースの中に入って詰まって死んでいる場合があります。
ドレンホースの出口から覗いて確認してください。

水漏れする場所で原因を特定する

エアコンの水漏れ箇所
漏れる箇所水漏れ原因修理方法
右側から漏れるドレンホース詰まりサクションポンプ(掃除機)
ドレンパン出口での詰まり
ドレンホース外れ修理業者へ
左側から漏れる冷媒管結露修理業者へ
真ん中から漏れるドレンパン内部でのつまり修理業者へ
冷媒管結露修理業者へ

※エアコンが右出しと言われる方法で取り付けている場合の原因特定方法です。
 右出しではなく左出しの場合は、左右が逆になります。
※右出しとは、エアコンの右側から冷媒管やドレンホースを屋外に出して設置する取付方法です。

右側から水漏れする場合の原因

右側から漏れる場合の原因
  • ドレンホースが詰まっている
  • ドレンパンとドレンホースの接続部で詰まっている
  • ドレンホースの外れている

右側からの水漏れしている場合は、軽度トラブルの可能性が高いです。
まずは、サクションポンプや掃除機で吸ってみてください。

パナソニックエアコンに限らずエアコンの水漏れトラブルで最も多いのが「右側からの水漏れ」です。

左側から水漏れする場合の原因

左側からの水漏れ
  • 冷媒管が結露している

冷媒管の接続箇所がエアコン下部の左側になります。
左側からの水漏れの場合は、冷媒管結露を疑ってください。

冷媒管結露のもう一つの特徴が、「ポタポタ」と少量の水が漏れることです。
結露部分が小さいので結露水の発生量が少なくポタポタ漏れることが多くなります。

真ん中から水漏れする場合の原因

真ん中から漏れる
  • ドレンパン内部での詰まり
  • 冷媒管の結露で漏れる

真ん中で漏れている場合は、ドレンスライムなどがドレンパンの真ん中で詰まって水漏れしていることを疑ってください。

冷媒管の結露の可能性もあります。
結露した水がエアコンの真ん中まで流れて漏れている可能性もあるからです。

ポタポタと少量の水漏れ・・・冷媒管結露
ドバドバと大量の水漏れ・・・ドレンパン詰まり

このような判断をしてみてください。

パナソニックエアコン特有のトラブル

一部製品異常で水漏れする

2011年~2014年に製造された一部のエアコン機種でドレンパンの不具合によって水漏れすると言われています。
対象機種:CFシリーズ、EXシリーズ

原因

ドレンパン(結露水を受け止める皿)の構造上の問題により、熱交換器で結露した水がドレンパンにうまく流れ込まず、本体の隙間から漏れてしまうことがあります。特に、送風口の右側から水漏れが発生しやすいようです。

対策
  • パナソニックから水漏れ防止用の対策部品(「トクシュグ」と呼ばれることもあるようです)が提供されており、修理を依頼することで取り付けてもらうことができます。ただし、部品代と取り付け費用がかかります。
  • ブチルテープなどを利用して、水の流れをドレンパンに誘導する応急処置がDIYで行われることもありますが、根本的な解決にはなりません。

問題がある機種の販売は10年異常前の製品なので、現在は修理部品がパナソニックから供給されません。
対象の機種から水漏れした場合は、エアコン交換をご検討ください。

パナソニックエアコンと水漏れ

問題の対象機種以外のパナソニックエアコンは、他社メーカーと同じ構造で特殊な問題はありません。

パナソニックエアコンの水漏れ修理費用

パナソニックエアコンからの水漏れは、他社製品のエアコン水漏れ修理の費用と同等になります。
修理費用の相場だと思って大丈夫です。

水漏れ原因作業内容修理費用の相場
ドレンホースサクションポンプ8,000円~15,000円
ドレンパンサクションポンプ8,000円~15,000円
室内機分解18,000円~25,000円
室内機分解+着脱25,000円~35,000円
室内機の逆勾配再取付(着脱無し)15,000円~25,000円
再取付(着脱有り)25,000円~35,000円
ドレンホース外れ再取付(着脱無し)15,000円~25,000円
再取付(着脱有り)25,000円~35,000円
冷媒管結露結露防止テープ再施工15,000円~25,000円

エアコンメーカーの違い・メーカー修理・業者修理での価格差はそれほど無いと思います。
エアコンの水漏れはどの業者の当日修理が可能なので、訪問日時が早い業者へ依頼することをおすすめします。

パナソニックメーカー修理と業者修理の比較

パナソニックを含むメーカー修理のメリットは部品の在庫を持っているので、部品交換修理が早いことです。
水漏れと冷えないなどのガス補充修理の場合は、部品を使わない修理になるので訪問が早い業者に依頼してください。

また、パナソニックを含むメーカー修理の受付は、コールセンターに繋がります。
電話対応される人は、技術的なことがわかりません。
技術的なこと、詳しい費用を確認したい時には弊社のような修理業者に電話してください。

価格が変わらない場合は早さ優先です。
7月~8月は、エアコン故障が多発して、パナソニックを含みメーカーはどこも訪問が遅くなります。
緊急修理をご希望の方は、弊社に電話でご確認ください。

パナソニックが開催するエアコン工事研修

私達は、パナソニックが主催する「ルームエアコン工事研修」を受講しています。
滋賀県草津市にあるパナソニックの研修所で開催されている2日間研修です。

研修概要

・ルームエアコンの商品特徴及び新冷媒エアコンの構造を理解し、据付工事、新設時および移設時の冷媒系作業など、実習を通じて修得していただけます。
・設置工事を担当される方のみでなく、営業担当およびメンテナンスをされる方もエアコン設置手順を基礎から修得していただけます。

研修内容

① 冷凍サイクル、主要部品の構造と働き、新冷媒関連知識等の基礎知識の修得します。商品カタログから性能を読み取り、正しい製品の選択ができるようになります。

② 室内機・室外機の据付工事、工具の取り扱い方、フロン充填等の冷媒系作業の方法を習得します。施工不良が原因で発生するフロンガスの漏れや、動作不良など未然に防ぎ、作業効率を高めます。

③ 施工のポイントを実機を通じて体験し、販売等に必要な知識や施工技術を習得することで、お客様からの安心、信頼を高めます。

研修の特徴

① 冷凍サイクルのしくみや主要部品の構造、働きについて理解を深めます。

② 冷媒配管、ドレン配管、配線等基本的な据付工事を実習します。正しいフレア加工、配線加工を実習します。

③ 製品の入替工事、移設工事の基本作業を実習します。

パナソニック推奨の修理品質で皆様のご提供できるよう努力しています。

パナソニックエアコン水漏れ修理のまとめ

  • パナソニック製品特有の水漏れトラブルは無い。
  • メーカー修理、業者修理の価格差はさほど無いので訪問が早い業者に依頼する。
  • 修理費用の相違は、原因によるが10,000円~30,000円程度になる。
  • 自分で修理出来ることもあるので家庭にある物でやってみる。
  • 応急処置をやって被害を最小限にする。

わからない事、疑問に思うことがあれば、弊社にお問い合わせください。

参考になったらシェアしてください!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次