【エアコン水漏れ】自分で修理をやってみよう!応急処置と解決策をご紹介!

エアコン水漏れ修理
  • URLをコピーしました!

急にエアコンから水漏れがしてきて、どうしたらいいか焦っていませんか?
エアコンの水漏れは、比較的軽度なトラブルが多いので早期解決が可能です。
まずは、水漏れの原因を理解して、自分で修理するか、修理業者に依頼するか判断しましょう。

この記事では、自分で出来る修理方法をいくつか紹介しています。
自宅にあるもので簡単に出来ることもあるのでしっかり読んで実践してみてください。

下記、トラブルで困っている人はしっかり読んでください!

  • 自分で出来る応急処置・修理方法はあるか?
  • 家庭にあるもので修理出来るものか?
  • エアコンの水漏れは修理で改善するのか?
  • 修理はどういう手順でやったらいいか?
  • どういう業者に依頼したらいいか?
  • 即日修理してくれる業者はいるか?
  • 修理費用の目安がわからない。

お任せください!エアコン水漏れのトラブルを解決させる特集ページです!
私は、エアコン業界で10年以上修理を経験し、多くのエアコン修理してきました。
はじめてのトラブルで困っている方へ向けて、わかりやすく・詳しく解説していきます。

読んでいただければ、軽度なトラブルなら自分で解決出来ます
自分で修理が出来なかった場合は、「早く」「安く」「親切」に対応してくれる業者・会社の見つけ方をご紹介します。

目次

水漏れしたまま、使って良い場合とダメな場合

エアコン水漏れの修理法と費用はどのくらいかかるか?
②水漏れしたまま使用を続けていいのか?

エアコン水漏れは故障なので使わない方が良いのな誰もがわかっています。
しかし、使わないと暑くて生活が出来ないので止めたくありません。

最初に「水漏れしたままエアコンを使い続けていいのか?」について解説します。

室内機から直接床にポタポタ漏れている場合は使用OK

エアコン水漏れポタポタ水滴

エアコンの室内機から直接床に「ポタポタ」と水滴が落ちている場合は、そのまま使っても良いです。

漏れた水滴をバケツやボールで受けて、室内が濡れないようにしてください。
もちろん、溜まった水は捨てて溢れないようにしてください。

エアコン本体が正常な時(冷えている時)に水が発生します。
あなたのエアコンは水が出ているということは正常な証拠です。

水漏れしていますが使い続けてもエアコン本体が故障することは無いので安心して使ってください。

ただし、水漏れは立派な故障なので、必ず修理して解決させてください。
あくまで暑くて止めれない緊急事態として、水漏れしているエアコンでも使用するしかありません。
水漏れの改善・修理は、必ず行ってください。

養生作業が出来ると更に安心・安全

エアコン水漏れ養生
エアコン水漏れ養生

養生作業とは、周囲を保護する目的に設置するものです。
今回でいうとエアコンから漏れる水で床や壁が濡れないようにする作業になります。

配管や壁から水漏れしている場合は、今すぐ止めて!使用禁止!

使い続けてはいけない場合を紹介します。

エアコンから漏れた水が壁を伝って漏れている。もしくはホースから漏れている。などエアコン本体から漏れていない場合は、使用をやめてください

使い続けてもエアコン本体が故障することはありませんが、壁など家そのものが濡れることで大規模なリフォームになる可能性があります。
戸建・マンション問わず建物の室内は木造です。
濡れたままだと腐って大惨事になるので使用を止めてください

賃貸物件の場合は、退去時に高額な原状回復工事費を請求される可能性もあります。

数十万~数百万をいうリフォームに発展する可能性があるので、即停止してください。
別の部屋のエアコンがある場合は、その部屋に避難して水漏れ修理が解決するまで我慢してください。
エアコン本体から直接漏れている以外の漏れ方は、全て使用を停止することをオススメします。

水漏れを今すぐ止める方法!最初の処置!

エアコンからの水漏れで使用出来ない場合は、以下のことをやってエアコン水漏れを今すぐ止めましょう。
漏電などの二次被害も防止することができるので最初にやるべき処置になります。

リモコンで本体の電源を切る

エアコンリモコン

必ずリモコンで電源を切ってください。動いている状態でコンセント抜いたり、ブレーカーを落とすとエアコン本体が故障する可能性があります。急な絶縁は基盤故障になります。

室内機(エアコン本体)のコンセントを抜く

エアコン専用コンセント

室内機のコンセントとは、エアコン本体の電源コンセントです。
室内機の横についているコンセントです。リモコンで停止した後にコンセントも抜きましょう。
抜くことで、水がコンセントコードを伝って漏電やショートするトラブルを防ぐことが出来ます。

濡れた箇所を拭く

当たり前ですが、濡れた箇所の水を拭き取りましょう。
壁や床の腐食を防止できます。

特に壁のクロスは、濡れると剥がれる可能性があるのでしっかり拭き取り、しっかり乾かしましょう。
必要に応じて、扇風機やドライヤーで乾かすことをオススメします。

エアコン室内機まわりの家具などを移動させる

修理は、エアコンの室内機周辺で作業します。
作業をしやすくする為にもエアコンまわりの家具などは移動させましょう。
特に、エアコン直下においている家具は移動させるほうが良いと思います。

水発生の仕組みと屋外へ排水する仕組み

自分で修理する前にエアコン水漏れの原因とエアコン構造を理解しましょう。
構造理解が修理の確率を上げますし、出来ない場合でも素早い判断で業者へ修理依頼が出来ます。

エアコン水漏れが発生する仕組みとその水をどうやって外へ排水しているのかを解説します。
仕組みは至って簡単な構造になっていて、誰でも理解できるので安心してください。

結露の仕組み

一般的には冬の寒い日に窓ガラスが結露することを体験したことがある人は多いと思います。
その結露は、空気中に含んだ水分が冷たいものに当たると水に変化するという仕組みです。

空気の特性上、暖かい空気は多くの水分を含むことができ、冷たい空気は少量しか水分を含むことができません。
冬は空気が乾燥するのは気温が低く、空気が含むことが出来る水分量が少ないからです。

エアコンは室内機が冷えるから水が発生する

エアコンの場合、室内機(室内機側の機械)の熱交換器が冷房運転時に0℃~5℃まで下がります。
このキンキンに冷えた熱交換器と夏の暖かい空気が触れて、エアコン室内機の中で大量の結露水が発生します。

逆に暖房運転時は、室内機の熱交換器が暖かくなるので水は発生しません。
エアコンの水漏れトラブルは、夏しか起こらないトラブルです。

豆知識
冬は、室外機側で水が発生しています。
屋外で水が発生していますが、多くの方は気づいていないだけです。

水を屋外へ排出するエアコンの構造

エアコンは、室内機内部で発生した大量の水を屋外へ排水する単純な構造になっています。

仕組みは至って簡単で、高い方から低い方へ流れる仕組みで作られています。
エアコン取付時もその仕様を遵守するように取り付けることが重要です。

エアコン取付が苦手な作業員、経験が浅い作業員が取り付けたエアコンが水漏れします。
料金の安さのみを追求するのは良くないと思います。

水が発生して流れる順番に代表的な部品を説明します。

ドレンパン

エアコンドレンパン
エアコンドレンパン

※この画像は、エアコン内部の「ドレンパン」の写真です。

ドレンパンとは、室内機の熱交換器で発生した水を受ける皿の役割になっています。
熱交換器の下に設置され、垂れてくる水を受けて外へ流す役割になります。

皿と言っても平らな構造ではなく、三角形状になっていて少量であっても滞留せず外へ排水できるようになっています。
この後、説明しますが、ドレンパンとドレンホースが接続されていて、水を排水する仕組みになっています。

ドレンホース

ドレンホース
エアコンドレンホース

ドレンパンに接続されているドレンホースは排水の為のホースです。
このホースが屋外へ流すルートになり簡単な構造ですが、とても重要な役割になっています。

後から詳しく説明しますが、この細いホースが詰まって水漏れするトラブルが最も多い発生原因です。

エアコンドレンホース内経
内側に溝があるエアコンドレンホース

写真でわかるように内側が蛇腹形状になっていて、内部で物が詰まりやすい形状になっています。
また内経が14mmになっているので大量のホコリやドレンスライムが流れずにつまるのが水漏れの原因になります。

右出しと左出しという取り付け方

エアコン取付左出し
エアコン取付左出し施工後

エアコンの室内機で発生した水を右側から排水するか、左側から排水するかを設定することが可能です。
設置環境・設置方法によって作業員が右か左かを決定します。

標準工事と呼ばれる室内機と室外機の距離が4m以内の取付工事は、右出しで施工します。
しかし、室外機と室内機の階数が異なる場所に設置するなど特殊な設置環境の場合は左出しにする場合もあります。
後から説明する冷媒管の結露による水漏れは、左出しの時のみ発生する原因になります。

エアコンの水漏れは右側から漏れることが多いです。
標準工事(右側排水)で施工されているエアコンが多いからです。

つまりはホコリと微生物が原因で起こる

エアコンの構造で説明したようにエアコン水漏れの多くの原因は、ドレンホースのつまりです。
そのつまりの主な原因である2つ理由を説明します。

ホコリが原因で起こるつまり

エアコンフィルター汚れ

夏の冷房運転時は常に水が流れているのでドレンホースで詰まりづらい状況・環境になっています。
しかし、使っていない時や暖房運転時は、水が流れないので室内機内部にホコリが溜まります。
その溜まったホコリを冷房運転時に発生した水が一気に流すので詰まってしまいます。

エアコン水漏れトラブルは、冷房として使い始める時期が最も多く発生します。

ホコリは水を含むと膨張するし、半年以上溜まったホコリが一気に流れることをイメージすると詰まりやすいことは理解できると思います。

また、使い始めに大量のホコリを流すことで排水ルートが細くなることもあります。
細くなったドレンホースは、水を排水出来る量が極端に少なくなり、発生する水の量より排水する水の量が少なくなるとオーバーフローして漏れることになります。

この原因の場合は、7月~8月の気温が35℃を超えた日に起こりやすくなります。

細菌が原因で起こるつまり

ドレンスライム

細菌が生成するバイオフィルムが原因で起こるつまりもあります。
排水溝がヌメヌメしている経験はありませんか?このヌメヌメがバイオフィルムです。

ホコリが吸収した水が長時間滞留すると細菌が繁殖してバイオフィルムが発生します。
このバイオフィルムが大量に流れるとつまりの原因になります。

ホコリもバイオフィルムも同じで、ドレンホースを塞いで水が流れない状態にするので水漏れが起こってしまいます。

施工が下手だと水漏れ確率が上がる

取付の仕様・方法が正しくないと水漏れする可能性がかなり高くなります。
メーカー推奨の取付方法をきちんと守って取り付けることが本当に大切になります。
また、取付を何台も経験している人は、トラブルになりやすいポイントを知っています。

エアコン水漏れの原因を理解して施工することで水漏れトラブルは未然に防ぐことが出来ます。

取付時に注意する2つのポイントを紹介します。

屋外に水を流すドレンホースのルート・勾配が重要

エアコンは本当に簡単な作りになっています。
重力を利用して高い位置から低い位置へ水を流す単純な構造になっています。

取付時は、エアコンから水が流れるルートを意識して十分な勾配がとれているかチェックしながら作業することが求められます。

【チェックポイント】

  • エアコン室内機の位置
  • エアコンスリーブ内側壁面のドレンホースの位置
  • エアコンスリーブ外側壁面のドレンホースの位置
  • 壁面外側からドレンホース出口までの勾配

この順番で位置が低くなっていればつまりが発生しにくい環境になります。

エアコンスリムダクト施工室内

室内機に梁があるマンションでは、水漏れが発生しやすい環境になるので取付時は注意が必要です。
梁があるマンションでは、施工が上手な業者、経験豊富な業者に依頼するようにしましょう

接続が不十分でドレンホースが外れて水漏れする

ドレンホース外れ

ドレンホースがドレンパンから外れて水漏れするトラブルがあります。
主にドレンパンとドレンホースの接続があまい(緩い)場合に外れるや隙間ができて水が漏れることがあります。

・きっちんと差し込む
・隙間埋めテープを使う
・ビスで止める
 などの基本的な作業を行うことでエアコン水漏れを起こさないように出来ます。

ここは施工業者のスキル、意識によるところなので対策が難しいですが、経験豊富な業者に施工を依頼してください。
30台以上取り付けた経験があれば安心して任せて良いと思います。

漏れ箇所別に原因と修理方法を解説!

それでは、漏れている箇所別の原因と修理方法を紹介していきます。
該当する漏れ箇所を目次から選んで読んでいただいても大丈夫です。

先にお伝えすると、ご自身で修理、改善できない場合は、修理業者に依頼して改善してもらってください。
水漏れは当日修理出来る軽度トラブルが多いので時間優先で依頼して良いと思います。

エアコンの室内機から水漏れ

エアコンの室内機から漏れるケースは、右側・左側・下部・壁面・吹き出し口になります。
100%の特定はできませんが、5つの代表的な原因をご紹介します。

ドレンホースつまり

すでに何回か紹介しているドレンホースがつまって起こる水漏れです。
ホース内部でホコリや細菌のドロドロ(ドレンスライム)がつまり逆流して水漏れが発生します。
水の漏れる箇所は、右側か左側が多いです。ドレンホースの接続側から漏れます。

では、ここでは自分でできる解決方法を教えていきます。

【答え】 サクションポンプでドレンホース内部のつまりを除去する

サクションポンプ

サクションポンプのことをドレンポンプとも言います。
サクションポンプ本体の価格は、ホームセンターやネット通販でも2000円~3000円程度で売られている商品です。
店舗が近い場合は、買って試してみてください。

エアコン修理業者も使っている工具です。

【使い方】

  • サクションポンプの先端をドレンホースの末端に差し込み隙間が無いように固定する
  • サクションポンプのレバーを5回~10回程度引いて詰まりを空気圧で破壊する
  • サクションポンプとドレンホースの末端を外す
  • 水が一気に流れ出す

ホコリやドロドロしたものが一気に流れ出ます。
ベランダなど屋外を清掃してください。

作業時間としては10分~15分程度の軽作業になります。

サクションポンプが無い場合は、掃除機を代用することも出来ます
ドレンホースの出口に掃除機の吸い込み口を当てて吸い込みます。
掃除機のモーター部に水が入って壊れないように注意して作業してください。

ドレンパンつまり

ドレンパン

ドレンパン内部の写真です。
ドレンパンは、熱交換器に覆われていて直接清掃するができません。

エアコン室内機取り外し

ドレンパン内部の清掃をする場合は、室内機を取外し分解する必要があります。
かなり大掛かりが修理になります。

ドレンパンつまりは、右側・左側・下部・壁面の4方向どこから漏れるわかりません。
つまった場所から漏れるので目視では、原因を特定することは難しいです。

ここでは、自分で出来る簡易清掃をご紹介します。

【使用する物】 エアーダスター

パソコンなどの精密機器を清掃する時に使う物でご存知の方もいるのではないでしょうか?

【エアーダスターでの清掃方法】

  • エアコンが右出しか左出しか調べる
    調べ方は、エアコン設置の裏側からホースがどちら側から外に出ているか確認してください。
    ※屋外から見て、左側から出ている場合は右出しになります。
  • エアコンカバーを開けてフィルターを外す
  • 熱交換器の下に隙間があるので排水側の反対から排水口側へ向かってエアーを吹きかける
  • エアーの勢いで汚れの塊を排水口側へ移動させそのまま流して解決させる
  • 熱交換器から水を流して流水テストをして改善したか確認する

この作業で改善しない場合は、業者へ依頼してください。

ドレンホース接続外れ

ドレンホース外れ

エアコン本体とドレンホースの接続が外れた写真です。
エアコンを外す作業を行わないと特定出来ないので業者しか発見出来ません。

ドレンホース外れ

エアコンを取り付けた壁の裏で外れた写真です。
この写真は隠蔽配管という特殊作業です。
この場合も業者にしか発見出来ないと思います。

室内機の勾配不良

エアコン逆勾配

室内機の取付の問題です。
メーカー推奨の取り付け方は、水平に取り付けるとなっています。

業者によっては、排水口側に若干傾けて取り付けます。これは水の流れを良くする為です。
しかし、大きく傾ける過ぎると水の流れが強すぎて排水口を超えて漏れる原因になることもあります。

取付から数年経ってこの問題が発生したら、取付時の固定ビスが緩んで室内機が外れかけていることもあります。
エアコンの室内機を下から持ち上げて簡単に動くようだと取付ビスが緩んで逆勾配になっている可能性があります。

施工のポイント:室内機と壁の固定はアンカーをつけて強固に固定する

もしも室内機の逆勾配が原因の場合は、エアコンを取り付けた業者に連絡してください。
無料で施工してくれる可能性が高いと思います。真っ当な施工業者であれば無償対応してくれます。

ドレンパン破損などの本体故障

本体破損による水漏れも稀にあります。
ドレンパンに亀裂が入って漏れる場合があります。

ドレンパンの交換はエアコン本体をバラバラに分解して大変です。
交換出来る部品があっても修理・交換費用は高額になってしまいます。

ドレンパン破損の場合は、基本的にはエアコン本体の全交換になると思います。

1年以内のトラブルは初期不良でメーカーが無償対応してくれます。
1年以上経過している場合は、運が悪かったとしか言いようがありません。

冷媒管が結露して水漏れする

冷媒管の結露で水漏れ
condensation
冷媒管の結露防止テープ

エアコンの室内機と室外機を繋いでフロンガスが循環している配管を冷媒管と言います。
その冷媒管は銅で製造されていて、夏の冷房運転時には0℃近くまで冷たくなります。

原則、冷媒管には結露を防止する保温材が巻かれていますが接続箇所には保温材が付いていません。
取付作業時にこの接続箇所の銅に保温材を作業員が付けなければいけません。

保温テープを使いますが、銅と空気が直接当たらないように保温テープを巻きますが、この作業が雑で隙間が出来ると水が発生して水漏れの原因になります。

室内機の吹き出し口からの水漏れ

吹き出し口からポタポタと水が落ちる場合があります。
これは、水が正しいルートで流れず風を作り出すファンに当たって跳ねている可能性が高いです。

風を作り出すシロッコファンに水滴があたり風を一緒に室内へ飛んできます。
この場合は、熱交換器が汚れている可能性が高いです。
エアコンクリーニングをすると改善する可能性があります。

自分で出来る簡易清掃・・・ホームセンターなどで売っているエアコン専用の洗浄スプレーを使う

簡単な汚れはこのスプレーで除去出来ますが、高圧洗浄ではないのでひどい汚れは改善できません。
熱交換器が黒く汚れている場合は、ハウスクリーニング業者にエアコンクリーニングを依頼しましょう。

ポコポコと音がする

エアーカットバルブ
エアーカットバルブ分解

ポコポコ音がしながら水漏れするパターンとポコポコ音がしながら水漏れしないパターンがあります。
ポコポコ音がしたらまず、窓を開けてみてください。
換気扇をつけている場合は換気扇を止めてみてください。

窓を開ける、もしくは換気扇を止めることで音が鳴らなくなったら気密の問題です。

気密性とは 室内と屋外の気圧の差の問題です。
気密性が高いとは 室内の空気が屋外に漏れず、また屋外の空気が室内に入ってこないことで断熱効果が高いメリットになります。

しかし、気密性の高い住宅の場合は、外気を取り込む箇所がなく、エアコンのドレンホースから外気を取り込んでしまい水を屋外に排水することができず室内に漏れ出すトラブルになってしまいます。

【解決策】  エアーカットバルブ

このエアーカットバルブは、標準工事にしてもいいくらい最近は必須品だと思います。
購入も安く施工も簡単なので、是非、標準化させてほしいものです。

壁が濡れて変色している

エアコン本体から水漏れしていないが、壁が変色していることがあります。
これは、壁中で水漏れが漏れているサインです。

最悪なケース 壁の内側が濡れている、変色している

エアコン壁からの水漏れ

この写真のように変色している場合は、数年前から壁中で水漏れし続けていた可能性があります。
水漏れして時間が経過しているので壁や柱、床などが腐食している可能性があります。

まずは、早急に修理業者に点検をしてもらってください。

壁や床が腐っている場合は、リフォームになる可能性もあるので早急に点検してもらってください。

壁の外側が濡れているケース

外側とは部屋側のことです。この場合は、エアコン本体で漏れた水が伝っている可能性があります。
エアコン本体の漏れを解決すると大丈夫だと思います。
まずは、エアコンを止めて、濡れた箇所を丁寧に拭き取りましょう。

雨の日だけエアコンから水漏れする

冷媒管の劣化で水漏れ
冷媒管の劣化破損

エアコン水漏れが雨の日だけ起こるという人は、室外機が屋上に置いていないか確認してください。
屋上に置いている場合は、冷媒管の劣化から雨水が漏れてきている場合があります。

スリムダクトというプラスチックカバーで雨水が入ってこないように施工されていますが、紫外線などで劣化して雨水が入って来ている可能性があります。

エアコン水漏れの修理方法と作業別修理費用・相場料金について詳しく書いた記事があります。

エアコン水漏れを自分で予防する方法

少しでも早く・安く解決する為に、またトラブルが発生しない対策を自分で出来たら良いですよね。
むしろ、そういった情報を求めている人が多いと思います。

これから自分で出来ること4点をご紹介します。

エアーカットバルブは絶対つけましょう

気密による水の逆流で紹介したエアーカットバルブは、簡単取付でメリットしかない商品です。
付けない理由がないので全員がつけることをオススメします。

【メリット】

  • 気密問題でも水漏れを防止する
  • 商品の本体価格が安い
  • 取付施工が簡単で安い
  • ゴキブリなどの害虫の侵入を防止する

特に私がオススメしたい理由は、害虫侵入を防止できる点になります。
意外とエアコンのドレンホースからゴキブリが入ってきたいうことは多いです。
窓を完全に締めても意外と屋外とつながっている箇所は多いので対策できることはしましょう。

代表的な商品 1
商品名 おとめちゃん
メーカー 因幡電工
希望小売価格 1130円(税抜)
因幡電工おとめちゃん
代表的な商品 2
商品名 小型エアカットバルブ
メーカー パナソニック
希望小売価格 1740円(税抜)
パナソニック小型エアカットバルブ

商品によっての性能の違いはないです。
安い物でもいいですが、有名メーカーが製造・販売している商品が安心出来るのでオススメです。
上記、2社以外にもタスコ(TASCO)などがあります。ネットで探してみてください。

【取付方法と注意事項(おとめちゃんの場合)】

  • エアーカットバルブは屋外のドレンホースに取り付けます。
  • ドレンホースが地面と垂直になっている箇所を探す
  • 垂直箇所のドレンホースをカットして、上部をエアーカットバルブの上部に差し込む
  • エアーカットバルブの固定ピンで上部を再固定する
  • 下部は、ホースの径と本体の経が合う箇所を探す(ホース経18mmの箇所を探す)
  • ドレンホースは蛇腹なのでカットする箇所で直径を変換出来る
  • 下部は固定ピンがないのでそのまま奥まで差し込みビニールテープで固定する
  • 最後に上部もビニールテープで固定する

自分でも簡単に取り付けることが出来ます。
取り付け方法が不安ない人は、YouTubeなどでも動画で詳しく解説されています。
メーカーは違っても構造は同じなので取付方法も同じです。パナソニックの商品でも良いと思います。

難しい場合は、業者に依頼してください。
業者へ依頼する場合の費用は、15,000円~20,000円程度が目安になります。

フィルター清掃

エアコンフィルター清掃

フィルターは直接、水漏れに関係はないように思えますが、こまめに清掃することで水漏れ確率を低下させると考えます。
つまりの原因であるホコリがエアコン内部に入り込むことを防止できれば詰まりにくい環境を作ることが出来ます。
できれば2週間に1回、最悪でも一ヶ月に1回は清掃することをオススメします。

ドレンホース出口の点検と清掃

ドレンホースの出口が地面に垂直になっているか点検してください。
よくある状況として、ドレンホースが長すぎて地面についていることがあります。
地面とは完全に離してください。長い場合は切っても大丈夫です。

また、地面とドレンホースの出口は3cm以上離してください。近すぎるとホコリなどの異物が引っかかり詰まりの原因になる可能性があります。

エアコンクリーニングでキレない状態にする

定期的にエアコンクリーニングをしてエアコン本体をキレイな状態にキープしましょう。
2年に1回がオススメです。
使用頻度に応じて回数や業者に依頼するか検討してみてください。

冬場の使わない時期に流水チェックでホコリを流す

エアコン流水チェック

本来、流水チェックは、水漏れ修理の改善確認の為に行う作業です。
しかし、冷房を使わない期間にホコリが溜まりますので一度、冬くらいに水を流して溜まったホコリを排出することをおすすめします。

霧吹きがあれば、熱交換器に直接吹きかけてください。
無い場合はペットボトルで水を流しても良いです。

作業別水漏れ修理費用の概算金額

ドレンホース修理  9000円~15000円
ドレンパン修理  20000円~30000円
室内機勾配改善  20000円~40000円
結露テープ修理  15000円~25000円
エアカットバルブ取付 15000円~20000円

あくまで目安料金になります。作業の度合いや作業環境によって金額が異なりますので業者に依頼する場合は事前に概算金額を確認してください。

また、上記以外の修理は大掛かりになる可能性が高いと思いますし、業者に口頭で概算金額を聞いてもわからないと回答させると思います。

概算金額の提案が難しい場合は、無料見積が可能か確認するのがいいと思います。

高額になる場合は買い替えがオススメ!

修理費用が高額になる場合は、買い替えも同時に検討してください。
古い物を修理してもあど何年使えるかわかりません。

私としては、修理費用が3万以上になる場合は、買い替えを検討します。

【買い替えを検討する条件】

  • 修理費が3万以上になる場合
  • エアコンを購入して5年以上する場合
  • エアコンの畳数が14畳以下の場合
  • 特別な機能がないシンプルなエアコンの場合

上記に該当するエアコンは買い替えがいいと思いますが、それは状況次第です。
真夏の暑い日に今日修理可能であれば上記、条件でも修理を依頼すると思います。

その時々でベストな判断をしてください。

水漏れ修理はダイキンなどのメーカーより修理業者が良い

国内には様々なメーカーがあり、各メーカーの修理センターと修理体制が構築されています。
それでもダイキン、パナソニック、日立、東芝、三菱、シャープなどのメーカーよりエアコン修理業者をオススメします。

エアコン水漏れのトラブルは、部品交換などをせず改善出来る可能性が高いです。
そうなると訪問までのスピード勝負になります。
訪問のスピードならメーカーより修理業者が早いと思うからです。

修理受付が繋がらない

各メーカーは、修理受付のコールセンターを持っていますが、夏になると繋がりにくくなります。
これまで相当な数の商品を販売してきているので修理依頼の数がものすごく多いです。

ダイキンエアコン以外は、エアコン以外の家電品も販売しており、修理受付は同じコールセンターで受けています。
夏は、エアコン以外にも、冷蔵庫やパソコンなど家電品が故障しやすい時期です。
コールセンターが繋がりにくい理由になります。

部品を使わない作業は、スピード重視の修理業者

メーカー修理の一番のメリットは、故障した部品を持ってきてくれることです。
最初の訪問で部品を持ってきてくれるメリットは2点です。

  • 修理完了までの時間が早い
  • 訪問回数が少なくなるので安くなる

しかし、今回はエアコンの水漏れなので修理で部品を使う可能性は限りなく低いです。
であれば、早い業者に依頼する方が良いと思います。

業者は技術力で選ぶ!過激な広告はNG

色々とエアコンの構造やトラブル対処法、回避法を話してきましたが、自分では改善出来ないことも多いのが現実です。
そんな時にどこの会社に依頼するか、その会社は信頼できるのかが問題になります。
そんな時に良い業者を探すヒントを最後にお伝えしたいと思います。

技術が高いから即日修理が出来る

まずは、なるべく早く修理してくれる業者を選びたいです。
暑い日に一刻も早くエアコンを使えるようにしてほしいからです。
まずは技術力が高い業者を選びましょう。

【技術力をはかるポイント】

  • 業務用エアコンの修理・交換の作業を受けている業者
  • 電話で作業内容を詳しく説明してくれる業者
  • エアコン以外にも電気工事などを対応できる業者

この3点は事前に確認して出来ます。まずは相談する際にこの3点を聞いてみてください。

料金の上限を正直に回答してくれる

修理までの時間の次に気になるのが修理の価格だと思います。
いくら緊急でも修理費はできるだけ安く抑えたいものです。
ここでは、概算費用を聞く際に上限金額をきちんと確認してしてください。

「見ないとわからない」の回答をする業者はダメです。

トラブル状況によって作業と価格が異なることはわかりますが、想定される作業内容と概算価格を教えてもらわないと依頼が怖くて出来ません。
どうしても回答が出来ない時は、業者の方から無料見積を提案してくれるのが良い業者だと思います。

エアコンの知識は無くても、いくつかのパターンで目安料金をしっかり教えてくれる業者に依頼するようにしてください。

過激なホームページの会社は信頼出来ない

業者選びの際にいくつかのでホームページを見たと思います。
ページの作りは様々でアピールする内容も色々あります。

そんな中、実際には無理なことを堂々と記載している会社には依頼してはいけません。

【過激な広告の例】

  • 最短10分などと絶対に無理な時間を記載している
  • 価格の表記があまりにも安すぎる記載

初めて依頼するし、エアコン業界はわからないので信じてしまう気持ちもわかりますが、非現実的な記載の会社には依頼しないようにしてください。

エアコン水漏れ修理の「まとめ」

STEP
エアコン水漏れ箇所を確認して、使って良いか、止めないといけないかを判断する
STEP
止めないといけない場合は、リモコンで停止してコンセントを抜く
STEP
漏れる原因がドレンホースの場合は自分で解決できる可能性があるのでやってみる
STEP
改善しない場合は、修理業者に依頼する
STEP
業者を選ぶ時は、ホームページに嘘の記載がない会社を選んで電話する
STEP
電話した際に、状況を詳しく説明して詳細な修理方法を教えてもらう
STEP
修理方法別に概算金額を聞くが上限を教えてくれる業者を選ぶ

以上のようにまとめられると思います。
私が10年以上、この業界で得た知識をもとにエアコン水漏れの解決方法を書いてみました。
参考になれば嬉しいです。

また、エアコン水漏れの原因で最も多い「ドレンホースつまり」について特集した記事があります。
自分で解決したい人は読んでください。

参考になったらシェアしてください!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次