エアコンの水漏れで困ってこの記事を呼んでいると思いますが、まずは水漏れしている箇所を確認してください。
・エアコンの右側から漏れている
・エアコンの左側から漏れている
・その他の箇所から漏れている
右側から漏れている場合と左側から漏れている場合で原因と修理方法が異なります。
正確に把握して自分で修理出来ないか確認してください。
自分での修理で改善しない場合は、どういった業者に依頼したら良いかも詳しく解説しています。
第一種電気工事士が監修している有益な記事になっていますので最後まで読んでください。
水漏れが右側か左側かをチェックする方法
エアコンの室内機を室内側から見て、「右側から漏れているか」「左側から漏れているか」を確認してください。
実はどちらから水漏れしているかで原因と対策が異なります。
まずは正確に確認して次の修理法の解説を読んでください。
右側からの水漏れ原因と対処法
エアコン室内機の右側から水が漏れている場合は、ドレンホースつまりの可能性が高いです。
ドレンホースとは、写真のような蛇腹のホースです。
エアコンの室内機に接続されていて、ドレンホースの出口は屋外にあります。
このホースの中を水が流れて外に排水しています。
高い確率で「ドレンホースつまり」
ドレンホースがなぜ詰まるのでしょうか?
主な原因は、
・ホコリが詰まる
・虫が詰まっている
この2つが主な原因になります。
ホコリが詰まる原因
冷房運転時に室内機で水が発生して屋外に排水されます。
夏の冷房運転の間は常に水が流れ続けているのでホコリが室内機内部に付着しても流されてしまうので溜まることはありません。
しかし、エアコンを使わない時期や暖房運転時には水が発生しないのでホコリが室内機内に付着すると溜まっていくことになります。
この溜まったホコリが冷房を使い始めたタイミングで一気に流れ出て詰まる原因になってしまいます。
水漏れが発生しやすい時期と状況
水漏れが発生しやすい時期は下記2つになります。
エアコンを使い始めた時期
室内機内に付着したホコリが一気に流れ出る最初に使い始めた時にトラブルが発生します。
また、ドレンパンにドレンスライムと言われるプルプルした微生物が発生しているとこの微生物とホコリが一緒に排水されて詰まりの原因になります。
ドレンホースは直径14mm程度と意外と細いホースし、内部の断面が凸凹しており引っかかりやすい形状になっています。
使い始めの時期は要注意です。
気温35℃を超える暑い日
気温が高くなると空気中の水分量が多くなり高温多湿の環境では結露による水の発生量が増えるのが原因です。
ホコリやドレンスライムの汚れでドレンホースの穴が細くなっていると大量の水を流すことが出来ずにオーバーフローして溢れ漏れることになります。
また、気温が高いと冷媒不足(フロンガス不足)によって熱交換が正常に行われず、過剰に冷えて結露が大量に発生する場合もあります。
ドレンホースつまりを自分で解決させる方法
ドレンホースつまりは水漏れの中では軽度トラブルになります。
自分で出来るいくつかの方法がありますのでご紹介します。
ドレンホースを垂直にする
水を外に排水させるドレンホースが垂直になっているか確認してください。
特に出口(室外機側)が地面と垂直になっているかチェックしてください。
長さが余って地面についているなどなっている場合は、カットしてください。
斜めになっている場合は、出口の位置が低いように勾配がきちんととれているか確認してください。
割り箸や歯ブラシで出口を掃除する
屋外にあるドレンホースの出口付近に詰まっていないか自分で確認してください。
設置が悪くドレンホースの出口が事前と垂直になっていない場合は、出口付近にホコリや虫が詰まっている場合があります。
割り箸や歯ブラシで出口付近を掃除してみてください。
針金などがあればゆっくり出口側から入れていき詰まりを確認すると尚良いです。
ドレンホースに穴を開けないようにゆっくり慎重に行ってください。
ガーゼでドレンホース出口を塞いで掃除機で吸う
詰まったものを吸い込むには掃除機も使えます。
詰まったもの・汚れたものを掃除機で吸い込まないように、ドレンホースの出口にガーゼを巻いて掃除機を使うことをおすすめします。
また、詰まった水を吸い込まないように掃除機本体のモーターとホースが長いもので行ってください。
万が一、水を吸い込んでも掃除機本体が壊れない配慮はしてください。
業者はサクションポンプで詰まりを除去する
簡易的なポンプとして販売されているサクションポンプを使うと簡単に詰まりを除去できます。
エアコン修理業者は必ず持っている工具になります。
ホームセンターなどで2000円~3000円程度で販売されています。
ドレンホースつまりで間違い無い場合は自分で購入してもいいと思います。
使い方は簡単です。ドレンホースの出口にサクションポンプを刺してレバーを動かすだけです。
5回程度ポンプを動かして、ドレンホースから抜くと水と詰まっていた物が一気に流れ出てきます。
ドレンホースが詰まらない為の予防法
簡易予防にはなりますが、自分で出来る水漏れ対策をご紹介します。
室内機フィルターの定期清掃
エアコン室内機をカバーを開けて前面に設置されたフィルターを定期的に清掃してください。
高性能機種のエアコンは、お掃除機能がついているので自分で行うフィルター清掃は不要です。
定期的にホコリを取り除いて溜まることを防止しましょう。
掃除目安・・・2週間に1回
業者に依頼するエアコンクリーニング
室内機内部にある熱交換器という部品の清掃をしてくれます。
冷やしたり暖めたりする箇所でホコリが付着しやすい箇所です。
高圧洗浄で付着したホコリやカビをきれいに洗浄してくれます。
お掃除機能付きエアコンの場合は、費用が高い、もしくは断られる可能性があるので要注意です。
掃除目安・・・2年に1回
料金目安・・・通常エアコン 12000円~18000円
お掃除機能付きエアコン 25000円~35000円
ドレンホースの勾配確認
屋外のドレンホースのルートを確認してください。
勾配がとれていない箇所は自分で手直ししてください。
重力の原理で高い方から低い方へドレンホースのルートがなっている確認してください。
また、ドレンホースを止めている間隔がながくたるんでいる箇所が無いか確認してください。
たるんでいる箇所があれば中間を止めてなるべくまっすぐなるようにしましょう。
流水テストをて定期的に行う
室内機のフィルターを外してそこから水を強制的に流します。
使っていない間に溜まったホコリを定期的に流してあげることで定期清掃の役割になります。
目安期間・・・年1回
その他の水漏れ原因と対処法
エアコンの水漏れはドレンホースつまりだけではありません。
その他の原因を紹介します。
ドレンホースが外れている
エアコン室内機とドレンホースの接続が甘く外れて水漏れしていることがあります。
完全な取付施工ミスです。
接続部は室内機の着脱が必要になりますので業者に依頼するしかありません。
ドレンパンつまり
室内機内部にドレンパンという水を受ける皿のような部品があります。
結露で発生した水が下に落ちてドレンパンを流れて外に排水されます。
ドレンパンとドレンホースがつながっている箇所にホコリやドレンスライムがつまりオーバーフローしてしまいます。
気密性による逆流はエアカットバルブで解決
近年、高性能住宅が増え外気が室内に入ってこないようになっています。
これは窓サッシの進化で隙間が無くなって外気の取り込みが出来なくなっています。
外気が入ってこないことは、冷房効率や暖房効率が上がり良いことですが、エアコンの水漏れの原因になることがあります。
換気扇などを使用した際に室内の空気が外に排気されると気圧の均等を保つ為に外気を室内に入れないといけません。
外気が入ってこないと真空状態になってしまいます。
この時にエアコンのドレンホースから外気を取り込んでしまい空気がドレンホースから中に入ってきます。
エアコンの水が外に出ようとしているのに空気が中に入ってくるので水が排出できず室内に逆流することで水漏れが発生します。
機密による水漏れの場合、下記2つで水漏れが解決します。
・換気扇を止めると水漏れが止まる
・窓を開けると水漏れが止まる
機密性の問題だった場合は、ドレンホースに「エアカットバルブ」を取り付けることで改善します。
ただ取り付けるだけなので自分で対応することも可能です。
室内機の逆勾配、取付不良
エアコンの室内機は水を屋外に排水する為に、ドレンホースと接続する側に少し傾けて取り付けます。
右側に接続する場合は、右側を少し低くして取り付けます。
多くの場合は、取り付けたビスが緩んで逆側に傾くことでこの水漏れが発生します。
この場合の手直しも取付が出来る業者に依頼しないといけません。
左側からの水漏れ原因
左側からの水漏れの場合、排水ルートを室内機の右側にしているのか、左側にしているのかを確認することが重要になります。
排水ルートが室内機の右側か左側か確認する方法
まず、エアコン室内機の取付箇所の裏にまわってください。
裏から見て、ドレンホースや冷媒管などのホース類が右側と左側のどちらについているか確認してください。
接続箇所の確認方法
・裏から見て、右側についている場合 → 左側取付
・裏から見て、左側についている場合 → 右側取付
・裏面を確認出来ない場合(隠蔽配管の場合) → 高確率で左側取付
左側からの水漏れで、配管も左側接続の場合は、ドレンホース詰まり
右側からの水漏れでドレンホースが右側に接続されている場合と同じ原理原則になります。
最初に詳しく記載しているドレンホースつまりの解決方法を読んで自分で修理してみてください。
ドレンホースは左側接続で、エアコンの底面から漏れる場合
この場合は、「冷媒管の結露による水漏れ」の可能性が高いです。
左出しと言われるイレギュラーな取付方法
エアコンは基本、配管を室内機の右側に繋ぎます。
イレギュラーな場合に、あえて施工がしにくい左側に接続する場合があります。
左側接続にする場合
・足場が無い2Fや3Fの壁面にエアコンを取り付ける場合
・隠蔽配管の場合
この左出しと呼ばれる取付をする場合は、銅でできた冷媒管の接続が室内機の下部真ん中あたりになります。
冷媒管の中を低温の冷媒ガスが通り、その際に結露で水が発生します。
銅がむき出しになった接続箇所に保温テープを巻きますが、その巻き方が悪いと結露して水が発生して水漏れの原因になります。
このトラブルは以外と多いとトラブルです。
一言でいうと取付が下手な業者が行うと起こってしまうトラブルです。
結露防止テープを巻けば解決する
銅製の冷媒管が直接、空気と触れると水が発生します。
銅と空気が触れないように結露防止テープをきちんと巻くことで改善します。
丁寧にゆっくり作業をすることで基本体には防げるトラブルです。
施工のポイントを抑えていない未熟な作業員が施工すると発症するトラブルです。
吹き出し口からポタポタ漏れる場合
吹き出し口(ルーバー)から水がポタポタ垂れる場合は、エアコン内部の汚れの可能性が高いです。
正常な状態だと結露で発生した水は真下に垂れてドレンパンの上の流れます。
何らかのイレギュラーが発生して真下ではなく、送風口側に水が流れて風と一緒に室内側に飛び散るトラブルです。
熱交換器が綺麗な場合は、エアコン本体の問題です。
カバーを外してオーバーホールで改善するか、再取付で改善するか試すしかありません。
部品破損などの可能性もありますので修理業者に相談してみてください。
エアコン自体が10年以上前の製品の場合は買い替えを検討してみてください。
このトラブルは詰まりなどの簡易トラブルではなく、修理費用が高くなるイメージです。
室内機底面からポタポタ漏れる場合
この場合は様々な原因があります。
- ドレンホース詰まり
- ドレンホースの外れ
- 左出しの場合は、冷媒管の結露
水なので低い方に流れるので漏れている箇所と原因の箇所が異なる可能性もあります。
ここで新しく可能性がある原因として「ドレンパン破損」の可能性も出てきます。
室内機内部で発生した水を受け止めるドレンパンそのものが破損して漏れてることもあります。
ドレンパン破損は交換作業が複雑で高額になる、もしくは交換部品の入手が出来ない可能性もあります。
この辺は、修理業者やメーカーに確認が必要です。
室内機背面から漏れている場合
この場合も原因は様々です。
エアコン本体からは漏れていないが、壁だけが濡れていないか確認してください。
壁の裏側からにじみ出るように濡れている場合は、大変なことになる可能性があります。
①壁だけが滲むように水漏れしている
↓
②昔から壁中で漏れていて、時間をかけて壁の表面が濡れてきた
↓
③壁と床が腐っている
こうなるとリフォーム工事になります。
壁だけが濡れている場合は、早急に修理業者に確認してもらってください。
業者に修理依頼する場合の注意事項
修理業者を選ぶ際の基準は下記3点になります。
価格が明朗会計
価格を濁す会社、業者には依頼しないでください。
修理の内容によって金額が変わることは当たり前です。
だからと言って上限を言えない業者は危険です。
次のように価格、費用を案内してくれる業者、会社に依頼しましょう。
依頼者が作業内容を全て理解出来なくても大丈夫です。
ポイントは、あらゆるシュチュエーションをイメージして価格を教えてくれる業者か確認したいだけです。
「現地で見ないとわからない」のような曖昧なことを言う業者には依頼しないでください。
対応、訪問が早いか
ここは言うまでもなく、早く来てくれるかです。
水漏れは当日修理出来る可能性が高いトラブルなので1日でも早く修理してエアコンを使えるようにしたいです。
場合によっては夜でも良いので即日、当日に来てくれる業者を探しましょう。
技術力が高く、当日修理が可能か
技術力を電話で確認することはかなり難しいと思います。
私達、電気工事会社が電話するなら同等に話しが出来ますが、依頼者は素人なので作業理解は難しいです。
しかし、価格を明朗会計で詳しく説明してくれる会社は技術も高い傾向にあります。
何でも説明してくれる会社を信じて依頼してください。
まとめ
まず、エアコンの水漏れが「右側から漏れているのか」、「左側から漏れているのか」を正確に把握しましょう。
ドレンホースの詰まりの可能性が高い場合は、まずは自宅になる物で自分で解決・修理出来ないがやってみてください。
それでも解決が難しい場合は、修理業者に依頼することをおすすめします。
業者の選び方は、「修理内容と料金・費用」を正確に説明してくれる業者を選びましょう。
困ったら時は、弊社にご相談ください。
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