エアコンの水漏れで修理費用がどのくらいかかるか調べている方は必見!
水漏れを解決させる作業の紹介と、実際にどのくらいの費用になるのかを紹介します。
目安の料金や相場をしっかり理解して修理業者に依頼することで、料金トラブルを回避できます。
適正な修理費用で即日解決できるようにこの記事を読んでください。
- 水漏れの修理方法が全くわからない人
- 水漏れの修理費用がわからない人
- 修理相場がわからず修理依頼をしていない人
- 自分で修理出来ないかと考えている人
- 信頼できる修理業者を探している人
水漏れの原因は複数の要因がある
エアコンの水漏れ修理は、複数の作業を行わないと解決しないことがあります。
それは、水漏れの原因が複数の要因から発生している場合があるからです。
例
【原因】 ・排水ドレンがつまる
↓
【要因】 ・大量のホコリが一気に流れて詰まった
・ドレンホースの勾配が弱く水の流れが弱い
↓
【改善】 ・サクションポンプで詰まり除去
・ドレンホースの再設置で水の流れを良くする
このように、元々排水の勢いが弱く詰まりやすい環境に、大量のホコリを流して詰まったとなります。
原因が複数あれば、修理の処置も複数することになります。
根本解決か応急処置かで費用が異なる
水漏れの要因が複数ある場合、全てを解決させることが根本解決になります。
逆に1つだけ解決して使えるようにすることが応急処置になります。
エアコンは機械なので10年~15年程度で故障します。
買い替え検討中の場合は、応急処置でも良いと思います。
修理費用とその時々の環境で判断が異なりますのであらゆる条件からベストな判断をしてください。
水漏れ修理の方法と費用をご紹介
サクションポンプの費用・相場を解説
- 右側から漏れる
- 左側から漏れる
【原因】ドレンホースつまり
ドレンホースがつまって水漏れするトラブルは最も多い原因です。
ドレンホースとは、エアコンの室内機で発生した水を屋外に排水する為のホースです。
室内機に繋がれたドレンホースは、冷媒管や電線とひとまとめにされて屋外に出ています。
多くの場合、この配線類はスリムダクトというプラスチックのボックスに収められているか、保護テープで巻かれています。
【原因の背景】ホコリとドレンスライムがつまる
ホコリつまる原因
冷房運転時は常に水が室内機から屋外に流れています。
例えるなら川のようなもので、室内のホコリがエアコン内部に入ってきても流れている水で屋外に排出されます。
暖房運転時とエアコンを使わない時期は、室内機で水が発生しない為、エアコン内部に入ってきたホコリは室内機内部で蓄積します。
その溜まったホコリが、初めて冷房運転する際に一気に流されドレンホース内でつまるトラブルが発生します。
ドレンスライムがつまる原因
ドレンスライムとは、微生物が増殖したものです。
キッチンの排水溝を掃除する時にヌメヌメしたものが付着している経験はありませんか?
このヌメヌメ・ドロドロしたドレンスライムが蓄積したホコリと一緒に水で流されつまりの原因になります。
この微生物が増殖したスライムは、下記の環境で発生します。
①水分がある
②気温15℃以上
③養分がある
夏は、2つ条件をクリアするのでドレンスライムが発生しやすいです。
サクションポンプの作業手順
サクションポンプは、エアコンの修理業者でも使用する工具です。
ホームセンターやネット通販でも安く購入することが出来ます。
エアコンのドレンホースつまりの時だけに使う工具ではなく、キッチンやトイレなどの排水つまるの軽度トラブルでも使用することが出来る工具です。
販売価格・・・2000円~3000円
繋ぎ方は刺すだけでもいいですが不安な場合はビニールテープで固定してください。
レバーを押し引きしてください。つまりが破壊するとレバーが軽くなります。
ドレンホースと接続したサクションポンプを外して水とホコリなどの汚れを出す
地面やベランダに汚れが出るので掃除をして終了
サクションポンプの作業費用
サクションポンプは、エアコンの水漏れ修理の中でも軽度トラブルになります。
修理費用・・・9,000円~15,000円
作業自体は、非常に簡単な作業です。
サクションポンプ単体での作業費は上記程度の費用になります。
価格変動理由は、業者によって出張費などが加算されます。
また、つまり除去以外の作業をやってもらうとその費用も加算されます。
サクションポンプが無い場合の対処法
サクションポンプが無い場合に出来るドレンホースつまりの解決方法を紹介します。
- 割り箸
- 歯ブラシ
- 針金
- ガーゼ
- 掃除機
まずは、割り箸とは歯ブラシを使ってドレンホースの出口付近を掃除してください。
出口が地面と垂直になっていない場合は、水の流れが緩やかでつまりやすい環境になっています。
汚れがつまっている場合は、かき出すだけで改善します。
針金がある場合は、、ドレンホースの出口からどんどん入れていってください。
つまり箇所があれば針金が当たります。
当たった箇所で針金を押し引きしてつまりを破壊してください。
掃除機は、サクションポンプと同じ要領で、ドレンホースの出口に当ててつまりを吸い込みます。
汚れを掃除機が吸い込みと故障するのでガーゼをかけて吸い込みことをおすすめします。
掃除機が水を吸って壊れないように注意してください。
ホースが長い掃除機を使うと安心です。
流水テストで必ず改善を解決する
ドレンホースのつまりを除去して改善した場合は、必ず、熱交換器から水を流してテストしてください。
1L以上の水を流して確認してください。
ドレンパン清掃の費用・相場を解説
- 右側から漏れる
- 左側から漏れる
- 底面から漏れる
- 背面から漏れる
【原因】ドレンパンつまり
ドレンパンとは、エアコン室内機の中にある皿のような役割している箇所です。
熱交換が結露して水が発生しますが、その水がドレンパンの上に落ちて外に排水される仕組みになっています。
ドレンパンは、右端か左端でドレンホースと接続されていて屋外に排水します。
ドレンホースがつまってドレンパンに水が溜まって漏れることもあるのでどちらがつまっているかを判断することは難しいです。
ドレンホースつまりを疑って、サクションポンプで改善をはかるがダメだった時にドレンパンつまりを疑うような手順になります。
【原因の背景】ドレンスライムとホコリがつまる
ドレンホース同様に、原因の背景は、ドレンスライムとホコリになります。
特に冷房運転を止めたら、結露による水の発生が止まってドレンパンが濡れた状態になります。
このタイミングが、微生物が増殖しやすい環境になってしまいます。
ドレンスライムとホコリが混ざって、ドレンホースとの接続箇所でつまるというようにトラブルが発生します。
この場合、水漏れしてする箇所は、右側か左側になることが多いです。
エアコン室内機の真ん中から漏れるパターンは、大量のドレンスライムとホコリがドレンパン上で溜まってドレンパン内で水を溢れさせる場合です。
ドレンパンつまりの作業は修理業者へ依頼
原則、ドレンパンつまりを自分で清掃・解決することは難しいです。
ドレンパンはエアコンの室内機の内部にあって、直接、清掃するには分解が必要です。
ドレンホースの作業で改善しない場合は、修理業者に依頼してください。
ドレンパンつまりの作業費用
ドレンパンを直接清掃する場合は、室内機の着脱が必要になります。
エアコン交換が出来る業者しか修理対応出来ません。
着脱から分解して改善させるので費用は高くなります。
修理費用・・・20,000円~30,000円
ドレンパン交換の費用・相場を解説
- 右側から漏れる
- 左側から漏れる
- 底面から漏れる
- 背面から漏れる
【原因】ドレンパン破損
ドレンパンそのものが破損して交換が必要になる場合があります。
ドレンパンはプラスチック製なので破損する場合があります。
しかし、設置したエアコンを購入者が動かしたりすることはないので、破損の原因は経年劣化になります。
【原因の背景】製品の経年劣化
プラスチック製部品の経年劣化で破損します。
エアコン部品は、製造メーカーが保存する期間が定められています。
エアコンの場合は、9年~10年です。
10年を過ぎたエアコンは、修理部品を入手することが出来ず、修理が出来なくなります。
ドレンパン破損の場合、10年以上前のエアコンは修理が出来ず交換になってしまいます。
ドレンパン交換の作業費用
ドレンパン清掃と同様に、交換も自分では出来ない作業です。
メーカー修理か修理業者に依頼することになります。
交換費用・・・25,000円~45,000円
価格が大きく変動する理由は、エアコンの着脱が入るからです。
着脱の有無、難易度によって価格が大きく変動します。
ドレンパン交換は、高額な修理になります。
部品保証は10年でしが、6年~7年くらいのエアコンも買い替えを検討することになると思います。
熱交換器クリーニングの費用・相場を解説
- 吹き出し口から水が飛散る
【原因】エアコン内部の熱交換器の汚れ
熱交換器とは、フロンガスが循環して冷やしたり・暖めたりする箇所です。
エアコンのフィルターを外すと熱交換器が見えるので見たことがある人も多いのではないでしょうか。
熱交換器は網目のようになっており、キンキンに冷えた熱交換器を風が通ることで冷たい風になります。
本来、熱交換器が冷えて結露し水が発生します。
その水は真下に落ちてドレンパンで拾われます。
しかし、汚れることで真下に落ちず、エアコンの風と一緒に吹き出し口からピシャピシャと飛び散る場合があります。
【原因の背景】ホコリ汚れとカビの付着
熱交換器は網目が小さいので常に濡れた状態です。
濡れた状態の熱交換器にホコリが付着して固着します。
また、濡れた状態を放置しているとガビが発生して黒くなります。
このようにホコリやカビによって水が下に流れず、風に飛ばされ水滴が飛び散るトラブルが起こってしまいます。
新しいエアコンには、濡れた熱交換器を乾かす機能として「内部クリーン」が付いています。
冷房運転を停止すると室内機のシロッコファンが一定時間回り続けて乾燥させる機能です。
標準機能のエアコンにも搭載されている機能です。
熱交換クリーニングの作業費用
熱交換器に付着したカビとホコリを取り除くには、高圧洗浄機でのクリーニングが必要です。
もちろん自分では清掃出来ないのでエアコンクリーニング業者へ依頼することになります。
エアコン内部のフィルターを自動で清掃する「お掃除機能」がついているエアコンのクリーニングは高くなります。
掃除マシーンがついているので分解して成功時間が通常1時間程度に対して2時間くらいかかるからです。
冷暖房除湿の標準エアコンのクリーニングは安価になります。
お掃除機能エアコンクリーニング・・・18,000円~25,000円
標準機能エアコンクリーニング・・・9,000円~13,000円
クリーニング会社として、ダスキン・おそうじ本舗・ベアースなどの会社が有名です。
小さな工事会社や個人の人も対応しているのでネットで探してみてください。
簡易クリーニングを自分でやってみる
- 簡易クリーナー(ホームセンターなどで1,000円~2,000円で購入可能)
- 霧吹き(100均などで購入可能)
リモコンでオフだけでなくコンセントを抜きましょう。
エアコン室内機の前面パネルを開けてフィルターを取り外してください。
ついでにフィリターを水洗いしましょう。
原則、1本1回分です。熱交換器上部からスプレーしてください。
全体に行き渡るように全体に何度も吹きかけてください。
薬剤は入っているので汚れを浮かす為にも最低10分以上は放置しましょう。
商品によって放置時間が異なるので製品説明書を確認してください。
商品によっては、霧吹きでの仕上げ作業は不要なものもあります。
しかし、汚れたものが詰まらないか流水チェックの為に霧吹きをすることをおすすめします。
ドレンホース再接続の費用・相場を解説
- 右側から漏れる
- 左側から漏れる
【原因】ドレンホースが外れた
ドレンパンと接続したドレンホースが外れることがあります。
ドレンパンから流れた水がドレンホースに流れずそのまま室内に流れて大惨事です。
【原因の背景】施工不良
一言でいうと施工不良です。
経験不足で接続が甘く外れる場合もありますが、ドレンホースの長さをギリギリで取り付けて余計な張力がかかって抜けているケースが多いと思います。
経験豊富な作業員であれば、少し不安な時は水性ボンドで固着させるなどの工夫をします。
ドレンホース再接続の作業費用
作業はエアコン交換が出来る作業員になります。
基本的にはエアコンを着脱してドレンホースの再接続を行います。
取付方法、冷媒管余裕(あそび)次第では、室内機の下部を浮かしてドレンホースの再接続が出来る場合があります。
着脱の有無で作業費用が変動します。
着脱無しで再接続・・・15,000円~20,000円
着脱有りで再接続・・・25,000円~30,000円
エアコン室内機再接続の費用・相場を解説
- 右側からの漏れ
- 左側からの漏れ
【原因】エアコン室内機の逆勾配
エアコンの室内機は、メーカー推奨施工仕様では、水平に取り付けることになっています。
多くの施工業者は、水平ではなく、ドレンホースとの接続側に若干傾けて取付ます。
水が流れる勢いを少し良くして詰まりにくい環境にする為です。
しかし、何らかの理由でドレンホース接続側と逆方向に傾いて水漏れすることがあります。
【原因の背景】施工不良
この原因は、完全に施工不良です。
室内機と壁を固定するビスが緩んで、緩んだあそびで傾くことが背景になります。
下地がなくボード材のみで固定しないといけない場合にアンカー不使用かアンカーが正しく取り付けられておらず外れることが原因になります。
エアコン室内機が外れて落ちたら大惨事になります。固定はしっかりしないといけません。
エアコン室内機再接続の作業費用
室内機の再取付も着脱の有無で作業費用が大きくことなります。
着脱無しで再取付・・・15,000円~20,000円
着脱有りで再取付・・・25,000円~30,000円
エアコンの室内機は背板と呼ばれる板を壁面に故障して、その背板にエアコンの本体を掛けているだけです。
ですのでその背板を頑丈に固定すると大丈夫です。
エアカットバルブ設置の費用・相場を解説
- 「ポコポコ」音がする
- 右側からの水漏れ
- 左側からの水漏れ
【原因】ドレンホースから空気が逆流して排水出来ない
高気密性住宅の普及に伴い発生するようになったトラブルに空気の逆流による水漏れがあります。
外気の取り込みが出来ず、ドレンホースから外気が逆流することで水の排水ルートが無くなり水漏れするというトラブルです。
この問題は、施工不良などではなく、住宅の機能が向上したことによる弊害になります。
このトラブルを防止する為に販売されているエアカットバルブがあるのでこの商品を取り付けましょう。
【原因の背景】住宅の気密性向上による弊害
気密性とは空気が漏れない性能で、住宅ではこの機密性が高い物件は熱効率が良いとされています。
熱効率が良い物件は、外気の影響を受け冷暖房効率が良くなるので電気代が安くなります。
外気が室内に入りづらいことで、換気扇を回した時など気圧のバランスをとろうとしてドレンホースから外気を取り込もうとします。
その際に水を屋外へ排水するルートが無くなり漏れるというトラブルが起こってしまします。
施工を自分で出来るかも
- エアカットバルブ(ホームセンターなどで1,000円~2,000円程度で購入可能)
- ビニールテープ
ドレンホースの中間にエアカットバルブを取り付けるだけです。
ただし、ドレンホースが地面と垂直な位置に設置してください。
実施に施工前後の写真を確認してイメージしてください。
【施工前】
【施工後】
エアカットバルブ設置の作業費用
取付作業自体は簡単ですが、壁面のドレンホースがスリムダクトに入っている場合や保護テープで巻かれていたりするので作業経験がない方には難しいかもしれません。
仕上がりを良くしたい方や不安な方は施工業者に依頼しましょう。
エアカットバルブ設置・・・12,000円~18,000円
ドレンホース再施工の費用・相場を解説
- ドレンホース、スリムダクトから漏れる
- 右側から漏れる
- 左側から漏れる
【原因】ドレンホース逆勾配
排水するドレンホース自体が逆勾配になっている場合があります。
取付当初は漏れなかったのに、数年経過すると漏れ出すこともあります。
配管内部が汚れて水が流れる勢いうが弱くなり逆流することがあるからです。
【原因の背景】配管の汚れ、施工経験不足
特に写真の様に梁を交わして室内機を取り付ける場合は、注意と経験が必要です。
梁を交わす際にどうしても真横にドレンホースを引かないといけない環境があります。
ダクト内でのドレンホースの位置を考えてなるべく排水する水の勢いが出るように設置していきます。
ドレンホース再施工の作業費用
エアコン室内機の着脱の有無で作業費用が異なります。
着脱無しで再施工・・・15,000円~25,000円
着脱有りで再施工・・・25,000円~35,000円
結露テープ再取付の費用・相場を解説
- 底面からの水漏れ
【原因】冷媒管接続箇所結露
エアコン取付には「左出し」という取付方法があります。
そこ場合のみ、冷媒管の接続箇所がエアコンの真下になります。
もちろん、エアコンカバーに隠れているので目視では確認することが出来ません。
【原因の背景】断熱テープ取付の施工不良
冷媒管は銅で出来ています。銅管に冷えたフロンガスが循環すると0℃近くまで冷えます。
その冷えた銅管に空気が触れると結露して水が発生します。
銅管が空気に触れないように保温テープを巻きますがこの巻き方に不備があった時に水漏れが発生します。
結露テープ再取付の作業費用
左出し取付の場合は、エアコン本体の着脱は不要です。
室内機を浮かして施工出来る為、良心的な価格で施工が出来ると思います。
結露テープ再取付・・・15,000円~25,000円
まとめ
エアコンの水漏れには様々な原因があります。
もちろんエアコンの設置状況によって金額が変動することはありますが、この記事の価格を目安にして修理提案を検討してみてください。
電話でお問い合わせする際に、いくつかの作業内容の金額を確認すると業者との料金トラブルを防止出来ると思います。
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