エアコン交換を依頼する際に、家電量販店やネットショップに依頼する人は多いと思います。
そんな中でエアコン工事の一部を対応してもらえず困ることがあります。
対応してもらえない工事とはどういうものがご紹介します。
エアコン専用回路(専用コンセント)がない
専用回路(専用コンセント)とは?
まず、専用回路(専用コンセント)とはなにか?
エアコンを動かく為の専用コンセントがになります。
見た目での判断は、エアコン横の高い位置にコンセントがあれば専用コンセントの可能性が高いです。
逆に足元の高さのコンセントからエアコンの電源をとっている場合は、専用コンセントではないです。
これはあくまで簡易判断になりますので正確な判断を希望する場合は電気工事会社に相談してください。
専用回路(専用コンセント)を詳しく説明しているページもありますので興味のある人は確認してください。
専用回路(専用コンセント)は絶対必要か?
では、なぜ専用コンセントがないと施工してもらえないのか?
メーカー推奨施工が、エアコンは専用回路で設置しましょうとなっているからです。
専用回路(専用コンセント)がないと法律違反?
さらに、専用コンセントがないと法律違反なのか?
法令上の義務はありません。
しかし、電気工事の民間規定に内線規程というものがあります。
その内線規定では、定格電流が10Aを超える家電品については、専用回路を設置しましょうとなっています。
専用回路(専用コンセント)ではない時の危険性は?
電線、ジョイント部、ブレーカーに負荷がかかるので、出火につながるトラブルが発生する可能性があると言われています。
確かに総電流15Aを超えるとコンセントが焼けるので注意が必要です。
専用コンセントの増設費用は?
自宅の構造によって費用は大きくことなります。
分電盤からエアコン設置箇所まで電線を通してコンセントを作る作業になります。
安価なケースは、分電盤からエアコン設置位置が近い場合です。
高額になるケースは、戸建で分電盤とエアコン設置位置の階数が異なり、距離が長くなる場合です。
無料見積で正確な金額を確認してください。
専用回路(専用コンセント)が無いと交換できないか?
エアコン新規設置
新規設置の交換は危険だと思います。
新規設置で追加で負荷がかかるので焼けるなどのトラブルになる可能性があります。
絶対にやめましょう。
エアコン交換工事
では、交換工事はどうでしょうか?
畳数(kw)が同じで、性能も同じだと事故が起こる可能性は低いと思います。
実際にどうしてもと懇願された場合は、安全を確認して取り付けている業者もいると思います。
安全確保とは?
同一回路の家電負荷を計算して安全か確認する
同一回路内の家電品を調べて、それぞれの負荷(電流)を合計して15Aを超えないか調べます。
これまでと変わらない使用方法にする
これまでと家電品の使用方法を変えないことが前提になります。
家電を追加すると負荷(電流)が加算されるので安全が担保できなくなります。
エアコンの負荷(電流)が下がること
新しいエアコンは省エネモデルになっていますので最新のエアコンへ交換する場合は、負荷(電流)が下がることになります。
隠蔽配管
隠蔽配管とは、壁中・天井裏・床下に配管を通して見えなくする工法です。
隠蔽配管全ての施工を断る訳ではありませんが、難しい工事は断っているイメージです。
難しい工事とは、設置後のトラブルが起こる可能性がある工事です。
水漏れの可能性がある工事
設置後に水漏れの可能性がある工事は断られます。
設置位置から排水位置までの距離が遠い場合は、リスクを伴いますので施工してくれない可能性があります。
自分で確認できませんが、壁中の排水ホース(ドレンホース)が横引きされている場合は要注意です。
以前のエアコンは設置して問題がなくても断られることがあります。
住宅の水漏れは漏水など大きな問題に発展する可能性があるのでかなり慎重に判断されているようです。
ケーブル(電線)の問題
ケーブル(電線)が途中でジョイントされている
途中で繋いでいる電線での施工は、ダメです。
これもメーカー推奨ではなくなります。
接続箇所の不良で発火するトラブルがあった為、現時点ではメーカーが禁止しています。
これもまた、法令上の問題がないので、自己責任になります。
しかし、電気施工上、圧着をしっかりすると発火することはないので丁寧で技術のある作業員に相談してみてください。
電線サイズが細い
現在、メーカーは、2.0mmという電線サイズを推奨しています。
サイズによって流せる電気の量が決まっています。
電線の許容電流以上の電気を流すと燃えるのでここは全体遵守です。
冷媒管が短い
専門的な話になりますが、冷媒管の長さが足りない場合も断られます。
これもメーカー施工仕様で繋ぎ(ジョイント)が断られているからです。
ユニオンと呼ばれる接続部品を使って延長して施工できますがジョイント箇所が増えるとガス漏れのリスクが大きくなります。
家電量販店だけでなく、ハウスメーカーなどの工事仕様でも、ジョイント施工は禁止されています。
断られる可能性が高い工事のまとめ
施工後に問題発生のリスクがある工事
施工後にリスクを伴う、トラブルが発生する可能性があるような難しい工事も施工してくれません。
メーカー推奨の施工仕様ではない工事
まず、第一に法令上の問題はなくても、メーカー施工仕様に反した施工は絶対に対応しません。
時間がかかる工事
繁忙期には、時間がかかる工事も断られることがあります。
時間がかかる工事を1件対応するより、簡単な工事を2件工事したほうがいいからだと思います。
ここは、あくまで推測になります。
断られた工事はどうしたらいいの?
知識・技術のある電気工事会社に依頼する
断られた工事をメーカー推奨の施工方法でやるには、大規模リフォームが必要になることがあります。
エアコンを設置・交換するだけで莫大な費用がかかるのは避けたいです。
法令上の問題はありませんので、安全が確保できる場合は施工することになると思います。
知識豊富で電気会社に安全点検をやってもらって、安全が確保できる場合のみ施工を依頼しましょう。
デメリット
メーカー推奨の施工で工事していない場合は、メーカー保証1年が受けれない場合があります。
これは、不確実な情報ですが、メーカー保証を受けれないと聞いたことがあります。
1年以内の故障保証とリフォーム費用(施工費用)を比較してください。
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