エアコンから急に水漏れして困った経験がありますか?
もしくは今、困っている状況でしょうか?
このページでは、
- エアコンが水漏れする原因
- エアコン水漏れの修理方法
- エアコン水漏れの予防
に分けて説明していきます。
エアコンが水漏れする原因
エアコンの水漏れは、基本的に夏のみ発生します。
それは、冷房運転時に室内機(室内の機械)から水が排出されるからです。
実は、暖房運転時には、室外機側(屋外の機械)から水が排出されています。
外で水が出ている分には、気付かないし問題にならないので夏のみのトラブルになります。
なぜ水漏れしてしまうのか?
室内機で発生した水が屋外に排出される単純な構造になっています。
上から下へ重力で流れる仕組みで、その重力に反すること起こって水漏れします。
発生する水の量が排出される水の量を超えた時に水漏れが発生します。
具体的に代表的な水漏れ原因をご紹介します。
- 排水つまり
- 逆勾配
- 接続部の外れ
- 室内機部品の破損
- 冷媒管の結露
- ガス漏れによる水漏れ
排水つまりによる水漏れ
排水つまりにもいくつかのトラブルがあります。
代表的なトラブルをご紹介します。
- ドレンホースつまり
- ドレンパンつまり
ドレンホースつまり
ドレンホースとは、室内機で発生した水を屋外に流すためのホースです。
蛇腹になった直径14mmの白のホースが一般的です。
このホースの中にゴミや虫などがつまって、水が流れず逆流すると室内機側から水が漏れます。
水漏れトラブルで最も多いトラブルになります。
ではなぜゴミがつまるのか?
夏の間は、冷房運転で室内機内部は水が流れ続けている状態で、いわば常にゴミを流し続けています。
しかし、秋~春にかけての期間は、水が発生しないのでホコリが付着します。
その付着したホコリを冷房運転時の水で一気に流すことでつまりが起こってしまいます。
また、通称スライムが発生してつまりを起こすことも多いです。
スライムとは、バイオフィルムで微生物が増殖したものです。
身近なバイオフィルムは、排水溝のヌメリになります。
このスライム発生とホコリが合わさってドレンホースをつまらすことが多いです。
ドレンホースつまりの対策は?
市販されているサクションポンプを使って解決出来ます。
購入金額は2000円~3000円くらいで購入可能です。
屋外にあるドレンホースの末端にサクションポンプをセットしてつまりを除去させることが出来ます。
ドレンパンつまり
ドレンホースつまりではない場合に疑いたいのが、ドレンパンつまりです。
ドレンパンとは、エアコン室内機の下に設置されている皿のようなものです。
機械内で発生した水が下に落ちて、ドレンパンで受けて屋外に流します。
このドレンパンに先ほど説明したスライムが発生すると排水ルートを塞いてオーバーフローして漏れる原因になります。
ドレンパンつまりの対策は?
個人で出来る対処法はかなり難しいですが、強いて言うなら市販のエアダスターでスライムを強制的に流すくらいです。
しかし、エアコンの排水側などを理解した上で作業をしないといけないので業者に依頼することをオススメします。
水漏れのつまりトラブルは、エアコン構造が簡単なので自分で修理出来ることもありましが壁や床が濡れて二次被害にも繋がりますので早急な改善をオススメします。
逆勾配による水漏れ
逆勾配も大きく分けて2つのトラブルがあります。
- ドレンホースの逆勾配
- エアコン本体の逆勾配
ドレンホースの逆勾配
ドレンホース勾配不良での水漏れは、梁がある物件でよく起こります。
梁と水平に配管する時に水の流れが弱くなり詰まりやすくなるからです。
また、店舗などで横引きが長くなる場合も良く起こるトラブルです。
やはり高低差をしっかりつけて排出出来るルート選定が必要になります。
その他、エアコンのスリーブ穴の開け方によって起こることもあります。
壁は内壁と外壁の二層構造です。内壁の穴より外壁の穴を高く開けてしまうと逆勾配になって水漏れしてしまいます。
また、エアコン取付時にドレンホースを潰して設置している場合もありますので安心できる作業員へ依頼したいものです。
エアコン本体の逆勾配
エアコンは、右端か左端から水を屋外へ排出します。
これは設置環境によって取付時に決定します。
エアコン本体が流したい方向とは逆に傾くと水漏れが発生します。
取付ビスが緩んで傾く、固定している壁が弱くなり傾くなどの理由で起こります。
この場合は、再取付することで改善します。
その際に、エアコンを固定するアンカーなど丈夫な部材で取り付けることで再発防止になります。
ちなみに、下地が無い場合に使用するボードアンカーは、パラシュートがオススメです。
接続部の外れによる水漏れ
ドレンホースの接続部からの漏れは、各接続部で発生します。
ドレンホースも本体付属のドレンホースと取付時に使用する延長用のドレンホースがあります。
「漏れる箇所=接続箇所」なので下記箇所になります。
- 本体と付属ドレンホースの接続箇所
- 付属ドレンホースと延長用ドレンホースの接続箇所
本体と付属ドレンホースの接続箇所
付属のドレンホースを手で差し込むだけでなくドライバーを使って押し込まないといけません。
また、ツメがある場合はきちんと噛んでいるか確認が必要です。
この作業を怠ると使用中に抜けることがあるので要注意です。
付属ドレンホースと延長用ドレンホースの接続箇所
通常はジョイントやテープでしっかりと固定させます。
露出配管の場合は接続箇所が屋外になるので漏れても大事にはなりませんが隠蔽配管の場合は大変なことになります。
隠蔽配管の場合は、ジョイントにノリ(ボンド)を使って外れないように強固に固定させます。
室内機部品の破損による水漏れ
ドレンパン破損による水漏れが起こる場合もあります。
移設を繰り返すと劣化したドレンパンに亀裂が入り水漏れの原因になります。
初期不良以外は、劣化した時に起こりやすいトラブルで、エアコン事態が古くなっている証拠なので全交換(本体入換)になる可能性が高いです。
冷媒管の結露による水漏れ
このトラブルもなかなか多いトラブルです。
取付方法に左出しという方法があります。
この場合、冷媒管の接続箇所が室内側になってしまいます。
冷媒管は、冷媒ガス(フロンガス)が通る管で、冷房運転時はかなり冷えます。
冷えると結露が発生して水漏れの原因になります。
では結露が起きないようにするには?
接続箇所は銅管がむき出しになっています。
そこに保温テープを巻きます。空気と銅管が触れないように丁寧に巻くことでエアコンの水漏れを防ぐことが出来ます。
ガス漏れによる水漏れ
エアコン室内機に内蔵されている熱交換にクラック(ヒビ)が入って漏れている時に水漏れが発生します。
冷媒ガスは非常に冷えた状態で、漏れる時に水を発生させます。結露と同じです。
エアコン水漏れの修理方法
様々なトラブル原因がある中で、自身で出来る修理は、ドレンホースの修理くらいです。
ドレンホースつまりもサクションポンを購入すると修理出来ることもありますが違う可能性もある為、単発での発生の場合は、業者に依頼するほうが良いと思います。旅館やホテルを運営しているなど、多くのエアコンを所有する場合は、サクションポンプは購入して簡易トラブルは自己解決したほうがいいですね。
その他は、知識や技術を必要とすることが多いので、やはり技術のある作業員、信頼できる会社へ作業依頼することをオススメします。
どういう業者・会社に依頼したらいいの?
まずは、経験と知識がある会社・作業員です。
料金や修理方法など詳しく説明できない会社・作業員へ依頼してはいけません。
作業員を抱えている会社であれば受付でもある程度の知識は持っています。
メーカー以外で完全に受付のみになっている会社へは依頼しないほうが良いと思います。
困ったら、下記の質問をしてみてください。
- サクションポンプで改善しない時の対処法は?
- ドレンホースつまり以外で水漏れする原因は?
- なぜドレンホースがつまって水漏れするの?
エアコン水漏れの予防
予防方法は、2点しかないです。
- 施工を優秀な作業員・業者に依頼する
- 定期的にエアコンクリーニングを依頼する
施工を優秀な作業員・業者に依頼する
価格も大事ですが、確かな技術の業者。作業員へ依頼してください。
今回の水漏れだけでなく、取付やガス補充(ガスチャージ)など含め、技術のある施工会社をオススメします。
定期的にエアコンクリーニングを依頼する
オススメは2年に1回以上はクリーニングをすることをオススメします。
2年使ったエアコンを洗浄すると黒い水が出てきます。
それくらい2年使うと汚れています。
夏前にクリーニングをして、溜まったホコリと汚れを一気に取り除いて水漏れしないようにしましょう。
今現在、エアコンからの水漏れでお困り方は必見!
是非!読んでください!
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