コロナ(CORONA)エアコンが冷えない・暖まらない原因と修理方法を徹底解説

コロナエアコンが冷えない・暖まらない
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コロナ(CORONA)エアコンが「冷えない」「暖まらない」と感じている場合、その多くはガス漏れ・室外機トラブル・基板不良など、自分では解決できない故障が進行している可能性があります。放置すると電気代が高くなるだけでなく、完全に壊れてしまい修理費が数万円から数十万円へ跳ね上がることも珍しくありません。

・「設定を変えても温度が下がらない/上がらない」
・「風だけ出て、まったく効かない」
・「最近、運転音やニオイが気になる」

このような症状がある方は、まずは専門業者による点検が最優先です。

当社は最短即日で出張・現場での故障診断が可能ですので、深刻化する前にお気軽にご相談ください。
すぐにスタッフが状況を確認し、最適な修理方法をご案内します。

目次

コロナエアコンが冷えない・暖まらない主な原因ランキング

コロナエアコンが冷えない・暖まらないという故障原因は様々ですが、特に修理依頼が多い原因5つをご紹介します。

1位|冷媒ガス漏れ・ガス不足(ガス抜けによる冷暖房能力の低下)

エアコンが冷える仕組み

エアコンは冷媒ガス(フロンガス)で冷やしたり、暖めたりしています。
その冷媒ガスが減ると冷暖房の能力が低下して冷えない・暖まらないといったトラブルになります。

冷媒ガスが少し減るくらいでは能力低下を感じることが出来ません。
半分程度減ると一気にパワーが弱まりトラブルに気づくことになります。

エアコンを使用しても冷媒ガスは減りません。
減っている場合は漏れて少なくなっています。
減っている箇所を特定し、漏れないように修理してガス補充することで正常なエアコンに戻すことが出来ます。

2位|室外機トラブル(ファン停止・通信エラー・熱暴走)

エアコン室外機とケーブル

屋外に設置されている室外機は室内機より故障する確率が高いです。
室外機が動かなくなると冷媒ガスが循環しなくなり、冷えない・暖まらないというトラブルになります。

ガス循環がおこなわれない原因は、コンプレッサー故障・通信エラー・室外機基盤故障など様々です。
どれか1つでも故障すると動かないやガス循環しないなどの故障になります。

3位|フィルター汚れによる風量不足

エアコンフィルターの汚れ

エアコンのフィルターが汚れると根詰まりして風量が弱くなることによる室内機が冷えない・暖まらないというトラブルになります。
空気を取り込む量が減り、吐き出す量が減ることで機能低下になります。
エアコンフィルターはこまめに洗ってきれいな状態をキープするようにしましょう。

4位|基板故障(動かない、温度調整ができない)

エアコン基盤

エアコンの基盤は、室内機に1つ、室外機に1つあります。
室外機の基盤が故障しても室内機が動いているのでなかなか基盤故障に気づくことができません。
室内機の基盤が故障するとエアコンが動かなくなる気づくことはできると思います。

5位|熱交換器の汚れによる熱伝導率の低下

エアコン熱交換器

熱交換器は、室内機内部にあり空気を冷やしたり、暖めたりする重要な役割の部品です。
その熱交換器にホコリやカビが付着することで温度が空気に伝わりづらくなり熱伝導効率が低下することにより冷えづらい、暖まりづらいという問題に発展します。

熱交換器の簡易クリーニングはホームセンターなどに売っている簡易清掃キットで自分で清掃できますがカビなどを落とすことは難しいです。黒カビを落とす場合は高圧洗浄が必要で、エアコンクリーニング業者に依頼することをおすすめします。

熱交換器をなるべく汚さない為にもこまめなフィルター清掃をおすすめします。

コロナエアコンが冷えない・暖まらない時のセルフチェックと応急処置

コロナエアコンが冷えない・暖まらない時に自分で原因を確認できる方法と応急対応を3つご紹介します。

設定温度・運転モード・風量・風向の再確認

リモコン選定を再確認してください。

■設定温度
冷房時は温度を18℃(最も低く)にしてください。暖房時は30℃(最も高く)してください。
設定温度を極端な設定にすることを嫌う人がいます。一時的でもいいので極端な設定にしてエアコン本体の故障か設定の問題かを確認しましょう。

■運転モード
送風になっていないか確認してください。

■風量
風量を一番強く設定してください。風量を強くすると室内の空気循環が良くなり冷えたり暖まったりします。

■風向
最も重要な風向は下記設定にしてください。
冷房・・・上
暖房・・・下
空気の比重の問題で暖かい空気は上部に溜まり、冷たい空気は下部に溜まります。
空気循環が良くなり冷暖房の効きを良くします。

フィルター掃除と吸入口・吹出口の確認

エアコンフィルター清掃

フィルターが汚れていると風量が弱くなるので自分で水洗いしましょう。
また、以外と見落とすのがエアコン上部にホコリが溜まっていることです。上部からも空気を吸い込んでいるので定期的に清掃してホコリがたまらないようにしましょう。

室外機の周辺環境チェック(塞がっていないか・熱がこもっていないか)

エアコン室外機の設置環境

室外機まわりには、空けないといけない最低限の距離があります。この距離以内に物を置くと室外機が止まるか性能が落ちる可能性があります。夏は草やビニールが入り込んでいないか、冬は雪が積もっていないか確認してください。

冷媒ガス不足・ガス漏れが起こる原因を解説

ガス漏れによるトラブルは最も多い原因です。ガスは使っても減らないことは理解してもらえたと思います。
ガスが減る原因である漏れに関して詳しく説明します。

フレア接続の破損、緩み、劣化によるガス漏れ

フレアナイログ

室外機と室内機を銅製の冷媒管で接続しています。その際の接続方法が写真のように銅管をラッパ形状に加工するフレア接続です。フレアは薄く変形しやすいので扱いは慎重におこなわないといけません。
室外機を少し移動させる、持ち上げるなどする際に簡単に変更してガス漏れの原因になります。

施工不良によるガス漏れ

ダメなエアコンフレア

フレアを作る際に、表面に凹凸があったりゴミが付着したりサイズの大小があったりするとガス漏れします。
エアコン交換時にはガスが満タンに入っているので多少の漏れだと気づくことができません。微量が漏れる状態で数年が経過すると急に冷えない・暖まらないなどのトラブルが発生します。

経年劣化でヒビ(クラック)が入ってガス漏れ

熱交換器からガス漏れするケースがあります。熱交換器は溶接で接続されています。その溶接箇所に経年劣化でヒビ(クラック)が入りガス漏れの原因になります。
熱交換器からガス漏れした場合は修理不可でエアコン交換のと提案になります。

施工会社が行うプロの点検・修理内容(当社サービスの強み)

当社がどのようにしてエアコンのガス漏れ箇所を特定しているがご紹介します。
専用工具を使う場合や目視確認など経験をもとに漏れ箇所を特定していきます。

エアコン専用工具を使っての調査(耐圧試験・検知器使用)

マニホールド

マニホールドという工具を使用してエアコンのガス圧力を計測します。
エアコンを運転させた状態で運転ガス圧を計測します。
適正な圧力は、気温・ガスの量・設置環境・ガスの種類によってことなるのでその時々で正しいガス圧力を理解して判断することが大切です。

目視調査で漏れ箇所を特定する

霜10

冷房時のガスは超低温になっているので漏れると白く霜が付きます。
特に室外機の接続箇所が漏れやすく、ガス漏れを疑うような状況になった場合は室外機を確認してください。

冷媒ガスの漏れ箇所を特定するリークチェック

ガス漏れリークチェック

ガス漏れが疑わしい箇所にリークチェックスプレーを吹きかけます。漏れている場合は、スプレー剤が泡立ちます。専用スプレーが無い場合は石鹸水でも代用可能です。

当社のガス漏れ修理・ガス補充施工の流れ(施工事例)

STEP
ガス漏れ箇所の確認
霜10

ガスの圧力を計測して圧力が低下している場合はガス漏れになります。
ガス漏れが確定した場合は、エアコンのどこでガス漏れが起こっているか調査します。
室外機のフレアで漏れている場合が非常に多いです。

STEP
接続部のフレア加工再施工
エアコンフレア作成

変形したフレアを切り落として新しくフレアを作成します。
正しい大きさ、断面に凹凸がなく、きれいなフレアを作成します。

STEP
真空引きでガス漏れがないか確認
エアコン真空引き作業

新しいフレアを接続して、エアコン内部の空気を吸い出して真空状態にします。
15分~20分程度、真空状態をキープできればガス漏れしません。
経験に頼らず、しっかりと確認作業を行います。

STEP
エアコンごとに定められた規定量をガス補充
エアコンガス補充

エアコンにはそれぞれ適正なガスの量と種類が決まっています。
重量計をつかって1g単位で入れていきます。

STEP
リークチェックでガス漏れを再点検
ガス漏れリークチェック

ガスを入れて循環させたら接続部にスプレーを吹きかけ泡立たないか確認します。
ここで泡立つ場合は微量のガスが漏れているので再施工します。
ガス漏れしないか何度も確認します。

STEP
試運転・温度確認・圧力測定で仕上げ
エアコン試運転_温度計

最終確認として、室内機から冷たい風が出ているか温度計で確認します。

コロナエアコンが冷えない・暖まらない場合の修理費用目安

ガス補充修理の目安になる修理費用をご案内します。
エアコンのサイズや漏れ箇所の修理によって金額が変動します。

作業内容単位(数量)修理費用の相場
フレア加工1箇所2,000円~3,000円
真空引き1回8,000円~15,000円
冷媒ガス100g1,000円~3,000円
ガス補充1回8,000円~15,000円
エアコンクリーニング1台10,000円~15,000円
お掃除機能付エアコンクリーニング1台18,000円~25,000円
完全分解洗浄1台6,000円~10,000円
防カビチタンコーキング1台3,000円~5,000円
室外機クリーニング1台3,000円~5,000円

エアコン故障の症状別から原因と修理料金を確認したい人向けにエアコン修理費用シミュレーションを作成しました。
詳しく確認したい方は、ご確認ください。

エアコン修理費用シミュレーション

コロナエアコン特有の故障例と冷えない・暖まらないトラブルの特徴

室外機ファンモーターの劣化で排熱不足が起きやすい

コロナエアコンは室外機ファンモーターの負荷が小さい構造が多く、経年で回転が弱まりやすい傾向があります。排熱が不足すると冷房は冷えにくく、暖房は熱を作れずぬるい風しか出ないなど、冷暖房能力が大きく低下する症状が起こりやすくなります。

霜取り運転の時間が長く暖房が立ち上がりにくい

暖房性能を保つために霜取り制御が強く働く設計が多く、冬場は霜取りが長引きやすい特徴があります。そのため「温風が出ない時間が長い」「設定温度まで上がらない」などの相談が他メーカーより多く、寒冷地では暖まりにくいトラブルとして頻発します。

熱交換器の汚れに弱く少しのホコリで風量が急低下しやすい

コロナの室内機は熱交換器フィンの間隔が比較的細かいモデルが多く、ホコリ・ヤニ・油汚れの影響を受けやすい構造です。わずかな汚れでも空気の通りが悪くなり、冷房が効かない・暖房がぬるい・風量が弱いなどの性能低下が他社より早く現れやすい傾向があります。

買い替えを検討すべきコロナエアコンの症状・年式の目安

10年以上使用している場合の判断基準

コロナエアコンは一般的に10年を超えると、室外機ファンや基板など主要部品の劣化が進み、冷暖房能力が徐々に低下し始めます。特に「効きが弱い」「立ち上がりが遅い」と感じることが増えた場合は寿命が近いサインです。修理を重ねるより、最新機種へ買い替えた方が省エネ性能も高く、トータルコストを抑えられるケースが多くなります。

修理費が高額になるケース(基板/コンプレッサー)

基板故障やコンプレッサー不良は、コロナエアコンでも特に修理費が高くなるトラブルです。基板交換は2〜4万円、コンプレッサー修理は状況により5万円以上かかることもあり、年式が古い場合は修理しても別の部品が故障するリスクが残ります。同時に複数の部品が劣化している可能性も高いため、高額修理が必要な場合は買い替えを検討するのが賢明です。

暖房が極端に弱い場合はエアコン寿命の可能性も

コロナエアコンで暖房が極端に弱くなる原因の多くは、コンプレッサーの能力低下やガス不足など、年式による劣化が背景にあります。特に暖房の立ち上がりが遅い、設定温度まで上がらない、霜取りが頻繁に入ってしまう場合は寿命のサインと考えられます。10年以上使用している機器で暖房性能が大きく落ちている場合は、修理よりも買い替えた方が確実で長く快適に使えます。

まとめ|コロナエアコンが冷えない・暖まらない時は早めの点検が重要

コロナエアコンは、室外機ファンの劣化や霜取り制御のクセ、熱交換器の汚れに弱い構造など、特有の理由で「効きが落ちる」症状が出やすいメーカーです。さらに10年以上使用している場合は、基板やコンプレッサーなど主要部品の不良が進み、冷暖房能力が大きく低下するケースも少なくありません。

冷えない・暖まらない症状は、放置すればするほど修理費も高額になり、最悪の場合は突然運転できなくなることもあります。
「風だけ出る」「設定温度に届かない」「最近効きが弱い」と感じた時点が、もっとも適切な点検タイミングです。

当社では最短即日出張・現場での故障診断が可能です。
深刻化する前に、まずはお気軽にご相談ください。専門スタッフが状況を確認し、最適な修理・買い替えの判断をお手伝いします。電話1本で迅速に対応いたします。

大島栄二

監修者:大島栄二

株式会社セカンド/代表取締役

「第一種電気工事士」・「第二種電気工事士」の資格を取得。
有資格者の視点から正しいエアコン修理の情報を発信することに努めている。

株式会社REI電気サービスの伊藤大介

監修者:伊藤大介

株式会社REI電気サービス/取締役

「第二種電気工事士」の資格を取得。
施工業者の立場から有益な情報をお届けできるよう努めます。

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