シャープエアコンが「冷えない」「暖まらない」と感じたら、早めの点検が最も重要です。
プラズマクラスター搭載など独自構造のエアコンも販売している為、熟練した作業員でないと修理が出来ない場合もあります。
当社はシャープ特有の故障傾向を熟知した施工会社として、最短即日で正確に診断し、その日のうちに改善できるケースも多数あります。
少しでも異常を感じた方は、故障が進む前にまずはお気軽にご相談ください。

シャープエアコンが冷えない・暖まらない時の代表的な原因5つ
エアコンが冷えない・暖まらない場合のトラブルには原因がたくさんあります。
部品が1つでも故障すると動かなくなるので様々なトラブルが発生します。
しかし、冷えない・暖まらないのトラブルの主な原因は冷媒ガスが減って機能が低下することです。
ガス問題を含む、主要5つの原因をご紹介します。
冷媒ガス不足(ガス漏れ)による冷却・暖房能力低下

エアコンは冷媒ガス(フロンガス)を循環させて冷やしたり、暖めたりしています。
ガスが不足するとパワーが現象して冷えない・暖まらないといったトラブルが発生します。
エアコンのサイズが機種によってガスの適正量が決められています。
少量減るくらいでは、性能が落ちたことには気づきにくいですが、半分くらいになると性能が一気に下がります。
冷えない・暖まらないトラブルの原因で最も多いのがガス不足によるトラブルです。
フィルターの汚れによる風量不足

フィルターが汚れると風量が弱くなり室温が下げる(上げる)ことが出来なくなります。
フィルターがホコリで目詰まりして空気が室内機内部に入らなくなり、空気の循環が行われなくなります。
熱交換器の汚れによる熱伝導効率の低下

フィルターの奥には熱交換器があります。熱交換器が冷えたい、暖まって空気を温度を変化させています。
熱交換器が汚れることで熱が空気に伝わりにくくなります。
熱交換器が汚れると熱伝導効率が低下して電気代もかかるようになります。
室外機の設置トラブル

室外機の設置環境には、最低限確保しないといけない距離が決まっています。
この距離を確保出来ていない場合は、性能の低下や最悪の場合は止まってしまいます。
夏には、草やビニールが張り付いていたり、冬は雪が積もっていたりします。
室外機まわりに障害物がないか確認しましょう。
部品故障による冷えない・暖まらないのトラブル

部品が故障して冷えない・暖まらないになるケースもあります。
エアコンは機械なので1つでも部品が故障すると正常が動きはしません。

シャープエアコンの冷えない・暖まらないを放置するとどうなる?
能力低下で電気代が増加する
冷えにくい、暖まりにくいまま使用すると電気代が高くなります。
性能が落ちている状態で使用し続けると通常以上にパワーが必要になり電気代が高くなってしまいます。
エアコン本体への負荷が増え本体故障に発展する
フルパワー状態を長時間続けると機械への負荷が増え、故障するリスクが高くなります。
水漏れ・霜付き・異音などの二次トラブルが発生
冷媒ガス不足や風量低下が続くと、熱交換器が正常に温度調整できなくなり、結露が過剰に発生して室内機から水が垂れるケースも少なくありません。また、霜付きが続くと室外機が停止し、さらに能力が低下。ファンモーターへの負荷が増えると「カタカタ」「ブーン」という異音につながり、本体故障へ発展するリスクも高まります。
自分でできる応急チェックと対策(簡単にできる5項目)
① フィルターの汚れチェック

室内機の前方パネルを開けてフィルターを確認しましょう。汚れている場合は自分で水洗いしてください。
二週間に1回、もしくは一ヶ月に1回は清掃するようにしましょう。
フォルターを清掃してきれいな状態に保つことで熱交換器の汚れも防止することが出来ます。
② 室外機周辺に障害物がないか確認
室外機まわりに障害物がないか確認してください。邪魔ないものがあったら撤去してください。
特に夏は草が入り込んでいる場合があります。エアコンを停止して草刈りをしてください。
また、台風後にビニールなどの飛散物が付いていないか確認しましょう。
③ リモコン設定が適切か確認
意外とよくある設定ミスです。送風運転になっていませんか?
冷えない・暖まらないと感じた場合は、風量を強くしてみてください。
④ 風向が逆方向になっていないか確認
空気の比重の問題で、冷房の風向は上向き、暖房の風向は下向きにしてください。
上記に設定することで室内の空気が循環して快適な温度になります。
⑤ エラーコードが出ていないかチェック
エアコンの室内機にランプが点滅していないか確認してください。
ランプ点滅があればエラーコードで故障原因を知らせてくれています。
シャープエアコンのエラーコード特集ページをご確認ください。
冷媒ガス不足・ガス漏れが起こる原因を解説
フレア接続の破損、緩み、劣化によるガス漏れ

室内機と室外機を冷媒管と呼ばれる銅管で接続します。銅管の先端をラッパ形状に加工して接続します。
銅製の冷媒管は、変形しやすく室外機を動かしたるすると簡単にガス漏れしてしまいます。
施工不良によるガス漏れ

フレア加工に不慣れな作業員が施工するとガス漏れします。
大きくても小さくてもダメで最適なサイズがあります。
また、作成したフレアの表面に凹凸がなくきれいな形状でないとガス漏れします。
経年劣化でヒビ(クラック)が入ってガス漏れ
室内機と室外機の内部に熱交換器があります。熱交換器も銅製になります。
熱交換器は溶接で接続されており、経年劣化で溶接箇所にヒビが入るガス漏れすることがあります。
熱交換器を再溶接することは難しく、熱交換器から漏れている場合はエアコン交換になります。
ガス漏れを確認するプロの点検・修理内容(当社サービスの強み)
冷媒ガス漏れ確認調査(耐圧試験・検知器使用)

マニホールドでガスの圧力を測定します。運転時の圧力が基準値でればガスは抜けていませんが、数値が低下している場合はガスが漏れて少なくなっています。
気温、設置環境、ガスの種類によって基準値が異なるので正確に計測して判断しないといけません。
冷媒ガスの漏れ箇所を特定する目視調査

冷房運転のみになりますが、ガス漏れした場合は写真のように白く霜がつきます。
低温のガスが漏れるので一時的に霜がつきます、しかし、時間が経過すると白色がなくなります。
ガスが少量ずつ長い時間をかけて漏れる場合は、ずっと白くなっています。
冷媒ガスの漏れ箇所を特定する物理調査

接続箇所のガス漏れを確認する方法でリークチェックがあります。
接続箇所にスプレーを吹きかけると、ガス漏れしている場合は泡立ちます。
リークチェック専用スプレーがなくても石鹸水で代用できます。
当社のガス補充・ガス漏れ修理の流れ(施工写真あり)

ガスの圧力を計測して圧力が低下している場合はガス漏れになります。
ガス漏れが確定した場合は、エアコンのどこでガス漏れが起こっているか調査します。
室外機のフレアで漏れている場合が非常に多いです。

変形したフレアを切り落として新しくフレアを作成します。
正しい大きさ、断面に凹凸がなく、きれいなフレアを作成します。

新しいフレアを接続して、エアコン内部の空気を吸い出して真空状態にします。
15分~20分程度、真空状態をキープできればガス漏れしません。
経験に頼らず、しっかりと確認作業を行います。

エアコンにはそれぞれ適正なガスの量と種類が決まっています。
重量計をつかって1g単位で入れていきます。

ガスを入れて循環させたら接続部にスプレーを吹きかけ泡立たないか確認します。
ここで泡立つ場合は微量のガスが漏れているので再施工します。
ガス漏れしないか何度も確認します。

最終確認として、室内機から冷たい風が出ているか温度計で確認します。
当社は、各工程で何度もガス漏れしていないか確認しながら施工します。

冷媒ガス補充・漏れ修理の料金目安と注意点
シャープエアコンのガス補充修理は、ガス漏れ箇所次第で修理費用が変動します。
熱交換器などから漏れている場合は修理が出来ません。
あくまでガス補充修理の目安費用とご理解ください。
| 作業内容 | 単位(数量) | 修理費用の相場 |
|---|---|---|
| フレア加工 | 1箇所 | 2,000円~3,000円 |
| 真空引き | 1回 | 8,000円~15,000円 |
| 冷媒ガス | 100g | 1,000円~3,000円 |
| ガス補充 | 1回 | 8,000円~15,000円 |
| エアコンクリーニング | 1台 | 10,000円~15,000円 |
| お掃除機能付エアコンクリーニング | 1台 | 18,000円~25,000円 |
| 完全分解洗浄 | 1台 | 6,000円~10,000円 |
| 防カビチタンコーキング | 1台 | 3,000円~5,000円 |
| 室外機クリーニング | 1台 | 3,000円~5,000円 |
エアコントラブル別に修理費用のシミュレーションを作成しています。
下記、ページでご確認ください。

シャープエアコン特有の冷えない、暖まらないトラブル
シャープエアコン特有の冷えない、暖まらないトラブル
シャープの特徴である「プラズマクラスター」ユニットは、長期使用で発生部品が劣化すると、制御基板へ余計な負荷がかかり、冷暖房の制御が不安定になることがあります。
性能が向上して機械化が進むと故障リスクも高くなります。
温湿度センサーの誤検知による冷暖房の誤作動
シャープは他メーカーよりも精度の高い温湿度センサーを搭載しているため、経年劣化や汚れにより誤検知を起こすと、正確な室温を感知できなくなり冷えすぎ・暖まりすぎ・動かないなどのトラブルが発生します。
内部乾燥(内部クリーン)機能の不調による熱交換器の結露・能力低下
シャープ機では内部の湿気を飛ばす「内部乾燥」機能が搭載されていますが、この機能が正しく動かなくなると、熱交換器の結露が乾かず汚れが蓄積やカビが増えて風量が低下するなどのトラブルが発生します。
シャープエアコンが冷えない、暖まらないトラブルのFAQ
- シャープエアコンが冷えないのは、ガス不足が原因ですか?
-
ガス不足の可能性は高いですが、シャープはセンサー誤作動やプラズマクラスター基盤の不具合でも冷えない症状が発生します。ガス不足かどうかは圧力測定で判断できます。
- 暖房が急にぬるくなるのは故障ですか?
-
故障の可能性があります。特にシャープは温湿度センサーの誤検知が多く、暖房が弱まる・送風になるなどの症状が出やすい機種があります。
- プラズマクラスターが原因で冷えないことはありますか?
-
はい。発生ユニットの劣化により制御基板へ負荷がかかり、冷暖房制御が不安定になるケースもあります。
- 冷房も暖房も効かない場合は何が疑われますか?
-
冷媒ガス漏れ・基盤故障・コンプレッサー不良のいずれかの可能性が高いです。両方効かない場合は重症で、早期点検が必要です。
- 電源は入るのに風が弱いのはなぜですか?
-
熱交換器の汚れ・内部乾燥機能不良・ファンモーターの異常が考えられます。シャープは内部乾燥の不調による汚れ蓄積が特に多いです。
- 室外機が動いていないのですが、どうすればいいですか?
-
リモコンの設定やブレーカー確認をして問題なければ、基盤異常・ファン不良・霜付き停止が疑われます。自力での復旧は難しいため点検を推奨します。
- 室内機からの水漏れは冷えない原因になりますか?
-
はい。水漏れは熱交換器の異常やガス不足による結露過多が原因で、冷暖房能力低下とセットで発生することが多いです。
- シャープ特有の故障は修理に時間がかかりますか?
-
基盤関連の故障は部品取り寄せが必要になる場合があります。ただし当社では、よくある故障部品は在庫があるため即日修理できる場合もあります。
- 何年使用したら買い替えを検討すべきですか?
-
一般的には10〜12年ですが、シャープ特有の基盤劣化やセンサー不調が多い場合は、修理費が高くなる前に買い替えを検討しても良いタイミングです。
- 冷えない・暖まらない状態で使い続けるとどうなりますか?
-
コンプレッサーへの負荷増大・霜付き・異音・水漏れなど、故障範囲が広がります。最終的に修理費が高額になるため早めの点検が必要です。
まとめ|シャープエアコンの冷えない・暖まらないは早期点検が重要です
シャープエアコンが冷えない・暖まらない原因は、ガス不足やフィルター詰まりといった一般的なものに加え、プラズマクラスター発生ユニットの劣化・高精度センサーの誤作動・内部乾燥機能の不調など、シャープ特有の構造ならではのトラブルが多いことが特徴です。これらは症状だけでは判断が難しく、放置すると能力低下だけでなく水漏れ・霜付き・基盤故障などの二次トラブルにも発展します。
冷房も暖房も効きが悪い、風が弱い、運転が不安定など、少しでも異変を感じた時は、早めのプロ点検が修理費を最小限に抑えるポイントです。当社ではガス漏れ調査、基盤診断、センサー異常のチェックなど、シャープ機に特化した施工も対応可能です。
「もしかして故障かも…」と感じた段階で、ぜひ一度お気軽にご相談ください。最短即日で原因を特定し、確実な修理をご提供いたします。






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