エアコン設置の際に、スリムダクト（配管カバー）をつけるか悩んだことはありますか？
配管カバーにはどのような効果があるかを理解して、追加の費用を払うかの検討時にお役立てください。
冷房・暖房効率について
結果からお伝えすると、
断熱効果などを期待するかもしれませんが、配管本体に保温材がついていますので配管カバーによる効果・効能はありません。
よって
・電気代が安くなる
・冷房、暖房の効率が良くなる
・水漏れしなくなる
などの効果・効能は全くありません。
保護の役割
配管（冷媒管・電線・ドレンホース）の配管保護の役割では、効果を発揮します。
雨風や紫外線から配管を守ります！
特に屋外に露出した配管は、雨風や太陽光の紫外線があたり、劣化します。
その劣化から守る役割として効果があります。
古い建物で、エアコンの配管がボロボロになっているのを見たことはありませんか？
あのボロボロを防ぐことが出来ます。
スリムダクト（配管カバー）本体の劣化
配管本体の劣化は防げても、スリムダクト本体は劣化します。
素材がプラスチックなので紫外線で変色や場合によっては割れてしまいます。
見た目（美観）について
最も効果があるのは、見た目（美観）の問題です。
特に室内側にエアコン配管が見えるのはカッコ悪いので配管カバーをつける人が多いと思います。
また戸建で外から見える場所に配管がある場合は付けたほうが見た目は良いと思います。
取付時のデメリット
特殊な環境でのエアコン設置の場合、デメリットになる場合があります。
特殊な環境とは、マンションの室内機を梁に取り付けて、配管を梁の下から屋外に出す場合です。
この場合、梁の幅にもよりますが、水平にドレンホースを設置することになります。
水平にドレンホースを設置すると流れる水の勢いが弱まり、詰まりやすくなることがあります。
最も危ない状況は、冷房運転を使わなくなったタイミングで、ドレンホース内に溜まった水が細菌を繁殖させて詰まる原因になります。
見た目が悪くなりますが、梁がある場合は、スリムダクトを使わない方が良いと思います。
費用について
エアコン交換と同時に依頼する
目安費用：5,000円～10,000円前後
設置環境にもよりますが、標準工事だと1万円前後だと思います。
エアコン交換時に一緒に依頼するとそこまで費用は高くならないと思います。
後付でスリムダクトのみ取り付ける
設置したエアコンに後からスリムダクトをつける場合は、高くなります。
エアコンの設置方法にもよりますが、最悪はエアコン着脱をしないと後付できません。
目安金額：15,000円～30,000円前後
エアコン本体交換時に一緒に交換
家庭用エアコンの交換時期は、平均10年と言われています。
家庭用エアコンを交換する時に、配管もしくはスリムダクトを交換することになります。
なので、実際、どっちを劣化させて、新品時に交換させるかの問題になります。
エアコン本体の性能が変わらないのであれば、余計な費用を払ってまでスリムダクトをつける意味は無いと思います。
量販店でエアコン購入をする場合、メーカー特典でスリムダクト設置費用無料のキャンペーンを開催している場合があるので、その場合は無料設置してもいいかもですね。
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