このページでは、室内機は動くが室外機が動かないパターンの解説になります。
まず、室外機が動かないことに気づくタイミングは、エアコンが冷えなくなったからではないでしょうか?
なかなかエアコンの室外機を見ることはないので、気づく方は少数派です。
ここでは室外機が動かないことに気づけたあなたは優秀でとても有益なことに気づいたことになります。
では、なぜ有益なことなのでしょうか?
室外機だけ動かない=室外機本体の故障
エアコン本体故障だからです。(99%くらいですが)
では、エアコンの室外機が動かない代表的な原因をいくつか説明します。
エアコン修理でお困りの方必見!
エアコン修理決定版として、修理に関する情報を全て網羅した記事を書きました。まずはこの記事から読んでください。
この記事には、修理箇所の特定方法など詳しく解説しています。
また、メーカー修理に依頼するか業者に依頼するかの判断方法を書いているのでより安く、より早く修理出来る内容になっています。
室外機基盤故障
可能性が最も高い故障が、室外機基盤の故障になります。
エアコンは、室内機の基盤と室外機の基盤があります。
室内機の基盤から室外機の基盤に信号や電気が送られています。
室内機の基盤が壊れていない場合は、室内機は動きます。
しかし、冷えない(暖まらない)ことに気づいて、室外機を見たい止まっていると気づいたはずです。
室外機の基盤が故障すると室内機からの信号を受けることができず、正常に動かない為、冷えない・暖まらないとなります。
更に詳しく説明すると、フロンガスの循環がされず、冷えない・暖まらないという症状になってしまいます。
修理費の目安
室外機基盤交換:25000円~35000円
伝送系統の機械故障
基盤故障と似ている故障になりますが、伝送系統の故障もあります。
電気や信号が室内機から送られず室外機が正常に動かないトラブルです。
簡易修理として、通信線(電線)の抜き差しなど簡易修理で改善する可能性もあります。
部品故障の場合は、箇所にもよりますが、修理不可・交換不可の部品もありますので都度、御見積になると思います。
修理費の目安
簡易修理:15000円~20000円
部品交換:25000円~45000円
コンプレッサー故障
コンプレッサーとは圧縮機で、フロンガスを圧縮して冷やしたり、暖めたりする機械です。
この箇所が故障するとガス循環が止まり、冷えない・暖まらないトラブルになります。
しかし、家庭用エアコンは、業務用エアコンのように30年などの長期間使用することは稀なので確率としては低いと思われます。
修理費の目安
コンプレッサー交換:60000円~80000円
買換(交換)との検討
室外機が動かないトラブルの場合、高確率で部品交換になります。
部品交換は、比較的費用がかかりますし、メーカーからの部品取り寄せで日数もかかります。
壊れたエアコンの畳数や年数にもよりますが、必ず交換と比較することになると思いますので交換時のヒントをご案内します。
使用年数から検討
家庭用エアコンは、毎年、新モデルが販売され、その新しいモデルはその年しか製造されません。
エアコンの場合は、製造終了から10年の部品保証が製造メーカーに義務付けられています。
10年間は、保守が出来るように部品を保管しないといけない法律です。
逆に言うと、製造から10年を過ぎたエアコン部品はメーカーになく、修理不可になります。
買換を検討する基準は、7年を過ぎたエアコンは交換をおすすめします。
畳数から検討
エアコンには、何畳用という目安基準があります。
正確には、kw(キロワット)で能力を判断しています。
畳数が大きいエアコンは購入時の価格が高くなります。
畳数が大きいエアコンであれば、出来る限り修理がいいですが
小さい畳数のエアコンであれば交換をおすすめします。
小さい目安
6畳(2.2kw)~12畳(3.6kw)
修理日数から検討
部品交換の場合は、早くて1週間、通常でも2週間程度かかることになります。
今すぐに使える状態にしたい場合は、交換一択になります。
イレギュラーでガス不足
ガス不足で室外機が動かないこともあります
しかし、可能性としては1%以下というかなり稀なケースです。
ガス不足でコンプレッサーが動かなく、冷えない(暖まらない)問題が発生することがあります。
ただし、このケースでもコンプレッサーが空運転して動いている可能性が高いので考えなくて良いと思います。
騙されないで!
エアコンの室内機が動いて、室外機が動かない状況だと説明しているのみ、「ガス不足ではないか?」という業者がいます。
これは、あまりにも無知すぎます。無知ではなく、とりあえず訪問する強引な営業をやっている可能性もあります。
室外機が動かないと言っているのに、「ガス漏れですね」「ガス漏れの可能性があります」という業者には依頼しないでください。
危険中の危険です。
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