エアコンの水漏れには、20個の原因があります。
そのうち、多くの原因は軽度の問題で「自分で解決出来る」ことも沢山あります。
エアコン水漏れの不安を解消する記事です。
特に、ドレンホース・ドレンパンが原因で起こる水漏れが多く発生します。
私達の修理実績では、80%程度になります。
ドレンホース・ドレンパンからの水漏れ原因は、自分で解決出来る軽度なものが多いです。
道具を使わず修理出来たり、家庭にある物で修理出来ます。
読んでわからなことは、私達に電話ご質問ください。
ドレンホース関連の原因
ドレンホースの詰まり(ホコリ・ゴミ・カビ・虫の侵入)
ドレンホースの構造が原因で詰まる

室内機で発生した結露水を屋外に排水する為の管。
室内機のドレンパンに接続されており、出口は室外機付近に設置されていることが多い。
素材は塩化ビニールで柔らかいメリットもあるが紫外線で劣化するデメリットもある。

直径14mmで意外と細い。

凸凹とした蛇腹形状で汚れが溜まりやすい。
ドレンホースが細くなって詰まる

ホコリ・汚れ・カビなどがドレンホースの内側に付着して直径を細くします。
細くなると排水量が少なくなり水漏れの原因になります。
ホコリ・ゴミが内部でつまる理由と時期
エアコンは室内の空気を取り込んでいるので、室内機のホコリを吸い込みます。
特に暖房運転時にエアコン本体内部にホコリが溜まりやすいです。
その溜まったホコリを冷房をつけ始めたタイミングで一気に流して詰まるトラブルが多いです。
6月にエアコンからの水漏れに関しての修理依頼が多いのはこの原因になります。
一気に流すことで水漏れは発生しなかったとしてもドレンホースが細くなり排水量が少なくなります。
7月や8月に常時冷房を使うと水漏れするのは、ドレンホースが細くなっているのが原因です。
虫がドレンホース内部で詰まる理由
虫は湿度がある環境を好みます。
ドレンホース内部は、多湿の虫にとっては良い環境なので屋外の出口から入り込みます。
ゴキブリやカナブンが良くドレンホース内部で詰まっています。
ドレンホースの折れ・ねじれ(排水がスムーズに流れない)



ドレンホースを何箇所も曲げて屋外までの排水ルートをつくります。
直角に曲げる回数が多ければ折れる確率が上がります。
折れる度合いで排水量が決まり、少量でも流れていると最初の取付時に気づかないことが多いです。
ドレンホースの外れ(ホースが外れて水が漏れる)

排水の為に設置されたドレンホースが外れて、水がそのまま室内に漏れるトラブルがあります。
固定が不十分で起こるトラブルです。
ドレンホースの勾配不足(排水が逆流しやすくなる)

ドレンホースは、勾配が逆になるだけでなく平行設置も良くないです。
平行設置する場合は、出来るだけ平行にする距離を短くすることで詰まりにくい状況をつくります。
ドレンパン関連の原因
ドレンパンの汚れ・詰まり(ホコリ・カビ・ドレンスライム発生)
ホコリが詰まる原因
冷房を使わない期間に室内のホコリがエアコン内部に入って溜まり水漏れの原因になります。
特に、暖房運転時に室内機の空気を室内機が取り込むので、その際に多くのホコリを吸い込み溜まりやすくなります。
溜まったホコリを一気に水で流れることで詰まりの原因になります。
特に冷房の使い始めには、溜まったホコリが一気に流れて詰まるトラブルが多発します。
時期的には6月頃が多いです。
カビが発生して詰まる原因
冷房運転で発生した水を放置していると濡れた箇所にカビが発生して水漏れの原因になります。
特に5月の使い始めと9月の使い終わりは、濡れた状態で放置する期間がながくなりガビが発生する可能性が高くなります。
ドレンスライムが発生して詰まる原因



ドレンスライムとは、高温多湿の環境で微生物が増殖してできるヌメヌメした粘液状の汚れです。
ドレンスライムは、高温多湿な環境で水が滞留した場合に発生します。エアコンだけではなく、キッチンなどの水まわりでもよく発生します。


ドレンスライムは、ヌメヌメしたゼリー状の物体で単体では巨大化しませんが、溜まったホコリやカビなどと合体して巨大化することがあります。
ドレンパンだけでなく、ドレンホースなどに詰まって水漏れの原因になることが多いです。
ドレンパンの傾き・ズレ(水が適切に流れず漏れる)
エアコン本体(ドレンパン)が傾く原因

エアコン本体の傾きで多い原因は、取付ビスが緩む施工不良問題が多くなります。

緩んで傾くだけでなく、最悪の場合はエアコン室内機が落下することもあります。

エアコン取付の場合は、水平器を使って正しい勾配(もしくは水平)にビスアンカーを使って緩まないように施工することは基本中の基本です。
ドレンパンのひび割れ・破損(水がそのまま漏れる)
エアコン使用上でドレンパンを扱うこともありません。
エアコンの構造上負荷がかかることも無いので割れるなどの問題を防止する方法がありません。
ドレンパンが破損している場合は交換するしかありません。
フィルターや熱交換器の汚れ
フィルターの目詰まり(結露が多くなり、水滴が落ちやすくなる)

フィルターは自分で清掃して水漏れを予防する

エアコンのフィルターは定期的に自分で水洗いして水漏れを防止しましょう。
エアコン本体への負荷軽減になり電気の節電にもなり電気代を下げる効果もあります。
熱交換器の汚れ(水滴が通常のルートではなく、別の場所から落ちる)
汚れて冷房効率が悪化することで水漏れする

熱交換器が汚れることで冷房効率が低下し常時フルパワー運転になる結露水が異常に発生することが原因で水漏れします。
簡易清掃なら自分で清掃することは可能
ホームセンターなどで販売されているクリーナーを使って自分で清掃することも可能です。
スプレーで薬剤を吹きかけて、汚れを浮き上がらせる清掃になります。
フィルターを取り外して、熱交換器に直接薬剤を吹きかけてください。
頑固な汚れはハウスクリーニング業者へ依頼
黒く頑固な汚れが付着している場合は、エアコンクリーニングで清掃しましょう。
業者へ依頼すると高圧洗浄をしてきれいに清掃してくれます。
一般的にエアコンクリーニングは、2年に1回が推奨されています。
汚れ付着により予期せぬ方向へ水が流れる
結露した水は熱交換器の下に垂れるようになっています。しかし熱交換器が汚れると真下以外の方向に垂れて水漏れの原因になります。
エアコンの設置不良
室内機の傾き(水が正常にドレンホースへ流れず漏れる)

断熱材の不足(結露が発生しやすくなる)


銅製の冷媒管は、冷えた冷媒ガスが通ることで超低温になります。
超低温になった冷媒管は空気に触れると結露水が発生して水漏れの原因になります。
結露異常発生の問題
送風ファンの汚れ(風量低下で結露が増える)
送風ファンの清掃は、クリーニング業者に依頼

送風ファンの分解はかなり難しい作業です。
送風ファンのクリーニングは、専門業者へ依頼しましょう。
ハウスクリーニング業者へ依頼する場合は、「完全分解洗浄」を依頼しないと送風ファンのクリーニングはしてくれません。
室温とエアコンの温度差が大きすぎる(過剰な結露が発生)
高湿度の環境(結露が増えやすい)
長時間の低温運転(水滴がドレンパンに収まりきらない)
この場合は、発生した水を常に屋外へ排水出来れば水漏れすることはありません。
ドレンパンやドレンホースがきれいな状態であれば排水出来るので設備をきれいな状態に保つことのほうが重要です。
冷媒ガスの不足・異常
冷媒ガス不足(熱交換が正常に行われず、異常な結露が発生)


ガスが完全に抜けて無くなると全く冷えず水が発生しなくなるので、今回の原因は特殊な一例になります。
室内機からのガス漏れ(ガス漏れによる結露)

ガス漏れで水漏れする場合は、ガス漏れ箇所に霜が付きます。
写真は、室外機のガス漏れで霜が出来た写真ですが、同様に室内機でも白い霜が付きます。
室外機の設置場所が悪い
ドレンホースの出口が固定されておらず、フリー(ぶらぶら)になっている場合は、風などで位置が変わり水が流れなくなっている場合があります。
出口(末端)が固定されているか確認してください。
雨の日だけ水漏れする原因

雨の日だけ水漏れする場合はこのケースが考えられるのでスリムダクトの破損が無いか確認しましょう。


室外機を屋上や屋根上の設置している場合に多く起こる水漏れの原因です。
エアコンの寿命・部品の劣化
特にゴム部品は経年劣化でヒビが入ります。古いエアコンの場合は、修理ではなく買い替えもご検討ください。
エアコン水漏れ原因のまとめ


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