エアコンガス補充・充填・ガスチャージについて詳しく解説していきます。
- エアコンはフロンガスで冷やしている(暖めている)
- エアコンガスは無くならない
- エアコンガスが漏れる理由
- エアコンガス漏れの修理方法
【決定版】エアコンが冷えないトラブル即解決!ガス補充について
エアコンの冷えない修理について詳しく書いた記事があります。
・今すぐ出来る対処法
・症状からわかる故障原因
・修理方法と概算金額
・技術の高い業者の見分け方
上記を徹底解説しています。この記事を読めば早く安くエアコントラブルが改善できるとはずです。
エアコンはフロンガスで冷やしている(暖めている)
- フロンガスについて
- 冷凍サイクル
- エアコンの構造
フロンガスについて
家庭用エアコンで使用されている冷媒ガス(フロンガス)は、大きく3つになります。
R32、R410A、R22の3種類です。
R32冷媒ガス(フロンガス)
現在販売されている全てのエアコン、冷蔵機器に使用されている冷媒ガス(フロンガス)です。
地球温暖化係数で最も低い値のガスで温室効果ガス削減に貢献しているガスになります。
冷媒ガス中でもっと環境に良いガスなので全世界・全商品で使用されています。
冷媒効率も高く、冷却効率が最も高い為、運用コスト削減にも期待されています。
R410A冷媒ガス(フロンガス)
R32冷媒ガス(フロンガス)が使用される前まで主力だった冷媒ガス(フロンガス)です。
地球温暖化係数が、R32の4倍です。
R32の商品化以降、家電品への使用が禁止されています。
非可燃性の特徴があり、R32より安全ではありますが、R32もほぼ非可燃性なので環境によいR32が選ばれています。
R22冷媒ガス(フロンガス)
2004年のモントリオール議定書によりオゾン層破壊があるR22冷媒ガスを使用しなくなりました。
R32・R410Aと比較して最もオゾン層を破壊するガスです。
非可燃性で安全なガスではあります。
冷凍サイクル
エアコンや冷蔵庫などの冷やす家電品は冷媒ガス(フロンガス)の冷凍サイクルによって冷やしたり暖めたりされています。
冷凍サイクルとは、
冷媒ガスを蒸発・圧縮・凝縮・膨張のサイクルを回すことで冷やしたり、暖める方法です。
詳しく説明するとかなり難しいのでここでは、冷媒ガス(フロンガス)を循環させて冷やしたり、暖めたりしていると理解してください。
エアコンの構造
室内機と室外機が冷媒管で繋がれています。
その中を冷媒ガス(フロンガス)が循環して冷やしたり、暖めたりしています。
エアコンには、購入時からそのエアコンに必要は冷媒ガス(フロンガス)が入っています。
何かの理由で冷媒ガス(フロンガス)が少なくなると冷房効率(パワー)が落ちます。
冷えが弱い、夜にならないと冷えない、設定を18度にしないと冷えないなどのトラブルは、冷媒ガスが規定量より減っている可能性があります。
エアコンガスは無くならない
冷媒ガス(フロンガス)は、使用して無くなることはありません。
よく、長年使用したので減っていると勘違いしている人がいます。
密閉された中で循環を繰り返すので使用しても減ることはありません。
エアコンが冷えない、暖まらないトラブルの時は、冷媒ガス(フロンガス)が漏れていることを疑ってください。
エアコンガスが漏れる理由
では、なぜ漏れるのでしょうか?
- フレア接続部から漏れる
- 溶接クラック部から漏れる
フレア接続部から漏れる
取付の際に作業で接続する箇所が漏れる原因になることが多いです。
接続箇所は、合計4箇所。
- 室外機側2箇所
- 室内機側2箇所
室外機側2箇所
施工不良や室外機を動かしたことが原因で接続箇所が緩む・破損することがあります。
接続方法がフレア接続という少し貧弱な接続になっていますので漏れやすいです。
漏れを目視で確認することが出来ます!
室外機側の接続部から漏れる場合は、接続部に白く霜が付きます。
この場合はガス漏れのサインです。
冷えた冷媒ガス(フロンガス)が大気に放出される際に空気と触れて霜になります。
冷えない時は、室外機の接続部を目視確認しましょう。
室内機側2箇所
室内機側の接続箇所は、カバーもしくはテープで保護されていて、施工後に漏れる可能性は低いです。
漏れるとすると、施工直後ですので、数年使用して漏れ出す可能性は低いです。
また、目視確認出来ないのでセルフチェックするのは難しいです。
溶接クラック部から漏れる
クラック(ヒビ)からの漏れは、主に熱交換器本体からの漏れになります。
ここでの漏れは、修理不可になります。
エアコンの年式が新しい場合は、熱交換器交換も可能ですか、費用は5,6万かかってしまいます。
畳数が小さいエアコンの場合は、本体全交換を並行して検討することになります。
エアコンガス漏れの修理方法
- 漏れ箇所の特定
- 漏れ箇所の修理
- 真空引き
- ガス充填(ガスチャージ)
- 運転確認
漏れ箇所の特定
漏れている箇所を修理しないと冷媒ガス(フロンガス)が漏れるので補充・充填・チャージしても意味がありません。
ただ入れても数時間や数日で冷えない状態になってしまいます。
修理対応する業者・作業員さんには、必ず、漏れ箇所を確認して修理しているか確認してください。
漏れ箇所の修理
接続部のフレア箇所(接続箇所)であれば修理可能です。
壊れたフレア箇所(接続箇所)を切り落として新しくフレアを作り直します。
接続の際に、ナイログなどの接着剤のようなものを使用するとより漏れにくい接続箇所になります。
真空引き
真空引きとは、室内機・室外機・冷媒管を繋いでその中の空気を抜いて真空状態にすることです。
目的は下記、2点になります。
- 漏れ箇所が無いかの点検
- 酸素と冷媒ガス(フロンガス)と混合されることを防ぐ
漏れ箇所が無いかの点検
真空ポンプで空気を全て吸い出して、真空状態にします。
この真空状態を20分以上キープできれば漏れ箇所がない完璧な施工と言えるでしょう。
キープ出来ない場合は、どこかから空気が入り込んでいることになり、冷媒ガスを開放すると漏れの原因になります。
どんなに忙しくても真空引きは必ず必要です。
酸素と冷媒ガス(フロンガス)と混合されることを防ぐ
酸素には水分が含まれています。
冷媒ガス(フロンガス)が冷えると酸素の水分が凍って配管内で根詰まりを起こすことがあります。
根詰まりすると冷媒ガスが循環されず冷えない、暖まらないの原因になります。
その他で、冷媒ガス(フロンガス)が混合することで効率低下の原因にもなります。
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